ミャンマーの田舎町は、人が可愛い。

 ミャンマー第三の都市、モーラミャインのローカル市場を訪ねてみると、そこで「売られているモノ」の多くは、あくまで現地の人々の生活必需品であり、そのほとんどが旅人の欲するモノではないことがすぐに分かった。

 

 また、お店の数は少なくないが、各商店で売られているものがかなり重複しているので、品揃えやシステマティックな商品管理という観点からこのローカル市場を見ると、やはり中規模・大規模な資本を持つ中型・大型のショッピング・モールには「商品力」「管理能力」では、大きく見劣りしてしまう。

 しかし、こうした昔ながらのローカル市場には、旅人にとって、そこにしかない訴求力、「売り」がある。それは、よりダイレクトに「ローカルの人々の可愛らしさや逞しさが感じられる」という点であるだろう。

 

 小一時間ほど「川に近い市場」と「丘の方にある市場」、そしてその間を結ぶ細い道沿いの店舗群を覗いて周る。服飾関係の店番をする人の9割は女性、その他の商品を扱うお店の約8割でも女性が切り盛りをしているようだった。この合わせて数百店舗はあるであろうローカル市場の店舗群の多くは、女性によって切り盛りされていることが分かった。

 その間、男性はどこで何をして働いているのか、よく分からない。ホワイト・カラーのオフィス・ワークがたくさんあるようにも思えないモーラミャインだが、不思議と働く男性の姿は少ない。ミャンマー北部のマンダレーやバガンでは、同じく女性がよく働き、男性はダラダラしている人が多かった。ひょっとすると、ミャンマーでは全国的に「このパターン」が多いのかもしれない。

 市場を歩いていると、楽しそうに談笑するお店の女性たちや買い物客たちの表情が生き生きとしている。日本の店舗で、こんなに生き生きとした表情で話しをする人たちは、そうお目にかかることがない。日本の方がはるかに洗練されてはいるけれど、どこか表情を押し殺したコミュニケーション作法が定着しており、「嬉しい」「楽しい」といった表情を全面に出す人は少ない。

 ミャンマーの人々にカメラを向けると、ミャンマーおきまりの撮影用の「葬式の参列者のような押し黙った表情」になってしまうことが多い。それを避けるために、談笑しているところにやや不意打ち気味に撮影を挑むようになる。中には自然にカメラに微笑を向けることのできる女性もいるが、多くは照れ屋さんであり、ほんの少し前までの素敵な笑顔を押し殺してしまうのが残念なところである。

 それでも、少しコミュニケーションをとると、はにかみながらも写真の撮影に応じてくれる人が多いのも、ミャンマーの可愛い人たちの優れた習性だ。 

可愛い笑顔をありがとう。

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