新版『メメント・モリ』藤原新也

 

 久々に写真家で作家の藤原新也さんの『メメント・モリ』を目にし、手に取ってみると、2008115日に大幅に改編された新版であった。旧版を初めて手にしたのは15年ぐらい前になるだろうか。ガンジス川かどこかの川辺らしき場所で、人間の屍体が野良犬に喰われつつあり、その写真に、

 

「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」

 

という言葉が付いていて衝撃を受けた本である。新版でも同じ写真と言葉は残されていた。

 

 本書のタイトルである「メメント・モリ」とはラテン語で「死を想え」という意味だという。本書に収められた70枚以上の写真は、どこか此の世を霊魂が眺めているかのような視点のトーンだ。

 

 新版を手にしてみて感じたのは、藤原新也の「メメント・モリ」はより研ぎ澄まされて帰ってきたということだ。

 

「死の瞬間が、命の標準時。」

 

「此の世は彼の世である。

 天国もある。

 地獄もある。」

 

「死者の灰には、階級制度がない。」

 

「あの人骨を見たとき、

 病院では死にたくないと思った。

 なぜなら

 死は病ではないのですから。」

 

「死とは、死を賭して周りの者を導く、

 人生最後の授業。」

 


 私事であるが、数ヶ月前に世話になった祖母が他界した。ここ数ヶ月は死について考えることが以前よりも多かったのであるが、「死を想え」というタイトルに共鳴しこの本を手にして、「やはりすごい本だな」と再確認した次第である。まだ手にしたことのない人は、書店で立ち読みでもよいのでしてみることをお勧めする。きっと手に入れたいと感じるだろう。

 

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

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