北京で2−3人で羊肉を食べるなら、「烤肉季」がオススメ

 中国大陸の多くの人が好んで食べる「羊肉串」の話を書いた。

 

 さて、北京で2−3人で羊肉を食べようという人には、観光スポットとしても有名な前海・后海の間の銀錠橋に近い、開業160年以上の歴史を誇る「烤肉季(カオロウジー)」をオススメしたい。(2015年秋)

前海からみて、橋の右手にあるのが烤肉季。
前海からみて、橋の右手にあるのが烤肉季。

 北京で最も名を馳せている羊肉が食べられる店といえば、おそらく羊肉のシャブシャブを食べさせてくれるチェーン店である、「東来順(ドンライシュン)」であろう。もう少し安価なところだと、「小羊羊(シャオヤンヤン)」などがある。しかし、どちらも服にかなりの臭いがつき、少人数では余り点数をオーダーできない上に、近年は値段がみるみる高くなっている割には、味の方の向上がみられない。

 

 「烤肉季(カオロウジー)」でも値上がりがあり、さらに円安のダブル・パンチで円換算した場合の料金は上がってはいるが、それでも値段の割には満足のいく味を以前と同様に保っているようだ。

店先ではこの獅子がお出迎え。
店先ではこの獅子がお出迎え。

 「烤肉季(カオロウジー)」のHPこちら。(中国語と英語のみ)

http://www.bjkaorouji.com/cn/

 ここの看板料理は、小さな鉄板に調理済みの羊肉が載せられてきて、さらに熱々の状態で最後まで食べられるよう、テーブル・キャンドルの上にそれが載せられ、視覚的にも楽しめる「烤羊肉(カオヤンロウ)」なのであるが、この料理はちょうど2−3人でシェアするのに丁度良い量だ。

しゃぶしゃぶとは異なり、すでに調理済みのものが運ばれてくる。
しゃぶしゃぶとは異なり、すでに調理済みのものが運ばれてくる。

 

 メイン・ディッシュとしてこの「烤羊肉」をオーダーする際に、98元(約2000円)のシンプルな「烤羊肉」がオススメである。ウェイトレスは「148元、198元のスペシャルなのにしますか?」などと聞いてくるが、ここは「98元の通常のもので十分に美味しい」ということを憶えておこう。中国大陸では、高いからといって美味しいとは限らない。メニューの後ろの方には、6888元(約14万円)と無闇に高い白酒など、大陸にありがちな「面子を立てるための価格設定」がしてあるものもある。

 

 2−3人であれば、この通常の烤羊肉に、野菜炒めなどを二品、お好みでご飯をつけて、飲み物は「王老吉(ワンラオジー)」などで済ませると良い。中国大陸の麦酒は、水のように気の抜けた味の物が多いので、がっかりさせられる。

烤羊肉。うまいんだな、これが。
烤羊肉。うまいんだな、これが。

 

 さて、「烤肉季(カオロウジー)」の良いところは、その割とリーズナブルな料理と味の高さだけでなく、ロケーションが「古き良き北京をギリギリなんとかして感じることができる(かもしれない)」場所にあることだ。

 

 少し東に行った「地安門外大街」を越えると、そこは北京で有名な胡同の地区になり、かの有名な映画スター(明星)輩出校である「中央戯劇学院」のメイン・キャンパスもある。地下鉄の延長とともに、このエリアの胡同も急激に姿を消しつつあるのだが、想像力を働かせながら、かつてそこに存在した「美しい胡同の町並み」を夢想して歩くのも良いだろう。(昔を知っていると、余りの変貌に虚しくなるが)

近所のおっさん人形の指差す方には、鐘楼がある。
近所のおっさん人形の指差す方には、鐘楼がある。

 

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