バンコクの有名ゲイ・ストリート

 

 タイ王国の首都バンコク、ここで有名なゲイ・ストリートを一つあげろと言われれば、その上位にあがるであろう通りは「シーロム・ソイ4(スィー)」である。(「ソイ」とはタイ語で「小道」を意味し、通常2車線以上の幅のある「通り」を意味する「タノン」よりも小ぶりな通りを指す。)

 

 ただし、バンコクはタイ王国の中でも人口、そしてゲイ人口ともにトップを独走する街であり、「バンコクは、どこもかしこもゲイ・ストリート」と言えなくもない。 

 体感値では、地方に行けば行くほど、男性から女性に孵化したレディー・ボーイは少なくなり、明らかにゲイという人も(やや)少なくなる。首都バンコクでは、どこの通りでもゲイに遭遇する。

 「少なくとも学校の各クラスに3人、オフィスに一人はゲイがいる」という富山の常備薬のようなタイのゲイであるが、バンコクのいけてるゲイ達や、諸外国からタイ王国に遊びに来たゲイ達がよく集まるのが、シーロム・ソイ4である。

 

 ここは世界的に有名なバンコクの歓楽街「パッポン通り」から、数通り隣りにあり、日本人をメインの客に据えているクラブ群のある「タニア通り」との間に位置する。この一帯は、ほぼあらゆる性的指向を持つ人々を受け入れるだけの店が集まる、バラエティに富む地域だ。

 

 パッポン通りを中心とした数百メートルの地区には、普通の飲み屋、普通のレストラン、普通のバー、普通のクラブ、普通のマッサージ店、女性による男性のための特殊なマッサージ店、男性による男性のための特殊なマッサージ店、 日本人駐在員を主な客層に発展したタニヤ通りのクラブ店群、(タイ製英語といわれる)「ゴーゴー・バー」には女性の踊るゴーゴー・バー、おかまの踊るゴーゴー・バー、明らかに男の踊るゴーゴー・バー、女体の神秘のピンポン・ショー、SMショー、かなり激しい内容で知られるゲイ・ショーなどが連日営業されている。

 

 このパッポン通りの面白いところは、夕方から設営され建ち並び始め、深夜には撤収される露店群の中に、子供連れの欧米人が多くみられることである。そのすぐ横には、露出度の高い水着のみを着たダンサーの踊るゴーゴー・バーの呼び込みや、背の高いオカマ達が奇声をあげているのであるが、子供達の早期教育にも一役買っているのであろうか。「これがリアルな世界だよ」と。

 

 さて、その中でも異彩を放つのが、やはり「シーロム・ソイ4」だ。ここは直接的な性的サービスはない(あるいは少ない)ものの、バーに集まる客の9割以上が男性であり、その多くがゲイかバイ・セクシャルである。ノン気の男性が一人でこの通りを歩こうものなら、すぐに多くの出逢いを求めるゲイの人々の熱い視線を集めることになる。その視線は顔だけでなく、全身くまなくCTスキャンのように注がれる。また、ゲイの視線は少女漫画に出てくる登場人物のように、「瞳のキラキラ度」がノン気の人々よりも数段高いような気がするのは、私だけではないだろう。

 

 シーロム・ソイ4は、女性が遊びに行くには面白い通りであるが、ノン気の男性が好奇心から単独で飲みに行くには、「上級の遊び人の心構え」が必要な通りである。場合によっては、オセロの白黒をひっくり返すように、それまでの性的価値観を簡単にひっくり返されてしまうこともあるからだ。そうなると、その後の人生が大変である。

 

 

こんなタイ語の語学書もある。ゲイでもないのに「ジャケ買い」で3冊買ってしまった。
こんなタイ語の語学書もある。ゲイでもないのに「ジャケ買い」で3冊買ってしまった。

 

 

 タイ人のゲイの友人が、ゲイ友とシーロム・ソイ4で飲んでいた時のこと。中国人観光客の女性が、「二人と2000バーツでしたい」と買春を提案してきたという。タイのゲイ達は中国人女性の「爆買い」の対象ともなっているようである。

 

 

 さて、私は諸外国からの女性の友人を連れて、この界隈に遊びに行くのが好きなのであるが、ドイツから来た婦人警官をしている友人も、女性の刺青職人であるイタリアからの友人も、日本や韓国、中国からきた一般女性陣も大喜びであった。

 

 

 パッポン通りやタニヤ通りを抜けて、スラウォン通りを斜めに渡ったところに、より激しい「ゲイ・ストリート」が存在するが、今回はここまで。いつかのお楽しみに。

 

 

 

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年々タイ王国のゲイが増えている