タイ王国、パタヤ近隣のシークレット・ビーチ

 

 米軍の慰安所として栄えたタイ王国チョンブリー県のパタヤ・ビーチは、多くの夜の店が集まるウォーキング・ストリートで有名だ。バンコクからも130キロほどと近いので、ちょっとした休みに、パタヤに所有するコンドミニアムにリラックスしに行くバンコキアンの富裕層も多い。

 

 しかし、パタヤ・ビーチやその南のジョムティエン・ビーチは、お世辞にも海遊びには向かない浜辺である。人が多すぎるのだ。しかも、男女国籍を問わず娼婦やオカマが多く徘徊する。

 

ジョムティエン・ビーチの端っこまで来ると人も少なくはなる
ジョムティエン・ビーチの端っこまで来ると人も少なくはなる

 

 実は、今日のパタヤは「リトル・ロシア」か「チャイナ・タウン」の様相を呈している。

 寒いロシアを抜け出して、タイ王国にロシア語のみで生活できるストリートやコンドミニアム圏を作り出した、かつてのオイル・マネーを持ち出したかと思われるロシア人たち。

 また、大陸よりも物価の安いタイ王国に遊びにきて、定番のラン島巡り、レディー・ボーイ・ショーを堪能し、すでに物流網が整備されたタイ王国では、川を流れなくても市場やスーパー、コンビニに車やバイクでいけるのに、 観光のために「流れている風を装う」フローティング・マーケットなどを嬉々として観光する中国人団体客が「我が世の春」を謳歌している。


 静かな観光を好む旅人にとって、中国大陸からの団体客が来るようになった時点で、その観光地は「終焉」を迎えたといえる。

 

ロシア人と中国人のおばさんの共通点:自国語だけでどこでもやっていこうとする
ロシア人と中国人のおばさんの共通点:自国語だけでどこでもやっていこうとする

 

 残念ながら、パタヤで綺麗な浜辺でリラックスすることは、土台無理である。しかし、パタヤから数十キロばかり南下したラヨーン県寄りのところに、知る人ぞ知る「シークレット・ビーチ」がある。名前はあえて記さない。パタヤの北30キロばかりに、有名なシーラチャーという工場群の集まる地域があるが、ここの海は泳ぐのには向かない。せいぜい浜にある出島でシー・フードを楽しむ程度だ。

 

 

 さて、この「シークレット・ビーチ」は、タイ王国海軍の軍事施設の中にある浜辺なのだが、一般客も僅かばかりのお金を払えば、訪れることができる。ここでも、タイ王国お得意の「タイ人と外国人料金は別」なのはご愛嬌だ。確かタイ人が40バーツ、外国人は120バーツぐらいだったと思う。バンコクの大型ショッピング・モール、パラゴンの地下にある水族館ほど法外な外国人料金は設定していないので、ご安心あれ。

 

 

 

 軍事施設の入口は海軍軍人がガードしており、やや入るのに躊躇するが、気にせず門番の軍人には「バイ・タレー(海に行きます)」などと言って、入っていく。施設のゲートに身分証を預け、よく整った並木道を訓練で走るネイビーたちを横目に数キロ直進する。その後左折して数百メートルほどすると、「シークレット・ビーチ」のエントランスにたどり着くのだが、ここまでの道は全て海軍の訓練施設内であるから面白い。

 

 車やバイクでここまで乗り付け、最後の1キロほどの道は専門の乗り合いソンテウに乗ってビーチへと誘われる。ここのビーチには、長期滞在するロシア人か地元のタイ人の客しかいない上に、平日の朝だと、ほとんど人混みを気にすることなく、美しい海軍の軍事施設内ビーチを堪能できる。よく高級ホテルのプライベート・ビーチというのはあるが、海軍のプライベート・ビーチを利用できるというのは、そうないだろう。

 

 

 タイ王国には、この他にもバンコクから30キロほど海の方に行った場所にある、海軍の軍事施設内のレストランなど穴場があるので、おいおい紹介していこう。

 

 

 

 

パタヤ・ソング、イサーンぽくて好き。

パタヤ市の公式ソングにしても良い。