アーロと少年(The Good Dinosaur)

 

 例によって、日本公開が2016312日と、世界公開から4ヶ月近くも遅れて封切られる映画、アーロと少年(The Good Dinosaur)』をタイ王国はノンタブリー県にあるエスプラナードで観てきた。料金は映画の日だったので80バーツ、約265円。

 

The Good Dinosaur (2015)

PG  |  93 min  |  Animation, Adventure, Comedy  | 25 November 2015 (USA)

 

 

 PIXARがディズニーに買収される以前から、ずっとPIXARの作品を観続けてきたが、今回の作品は、正直なところ「残念な作品である」と感じた。

 本作でも、エグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされているジョン・ラセター(John Laseter)が、ディズニーのクリエイティブ部門のトップでいる限り、高品質の物語を紡ぎ続ける可能性が高い、とすら考えていたのだけれど、彼も神ではない。

 本作はPIXARにしては珍しく、駄作との呼び声が高い「メリダとおそろしの森(Brave)」以来のがっかり度合い。

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 物語は、6500万年前に隕石が地球に激突せず、恐竜がそのまま生き残っていたその後数百年後という場面設定。なぜか恐竜たちはその種類が違えど「恐竜同士で通じる言葉」を話す。原始人である人間たちの方が言葉をまだ持たないという奇天烈な設定。

 

 全編を通してのテーマは「家族愛」と「友情」なのであるが、恐竜である主人公とそれに懐いてしまったような野良犬のような原始人の少年とをこのテーマに無理やり馴染ませる辺りが、観ていてしんどい。この二人でなければならないという必然性が乏しく、またカーズ(Cars)のように、中途半端にデフォルメされた恐竜たちが、作品を見続けている間、観客に滑稽さを感じさせてしまうのだ。

 

 

ネットでは本作の興行成績を英語で以下のように報じている。

 

以下、そのネット情報の抜粋。

 

With a production budget of $200 million and a further $150 million spent on marketing, industry analysts and executives say that Pixar and its parent company Disney must make $500 million to break even theatrically. However, at this point, many project that the film likely will not even cross the $400 million mark.

 

(意訳)

 興行成績でも、PIXARの映画としては初めて損益分岐点を越えない作品となりそうだ。約240億円という莫大な制作費をかけた上に、約180億円のマーケティング費用をかけている。ディズニーとしては約600億円稼がないと利益が出ないのであるが、約480億円の興収を超えるのも難しそうだ。

 

 

 4ヶ月近く遅れた日本公開で損失を少しでも穴埋めするおつもりなのであろうか。

 

 

 

本作の25点満点での評価は、

 

アーロと少年(The Good Dinosaur

 

Performance: 4

Visual: 4

Story: 2

Sound & Music: 3

Originality: 3

 

合計:25点満点で16点!

 

PIXARとしては残念な映画。

 

 

 劇場で観なくとも良いので、DVDBlu-rayになるのを待ちましょう。といっても、日本公開は2016年3月中旬。どれだけ待たせるの?

 

 

 本作の前に、Sanjay's Super Teamという短編が上映されるのだが、この短編の方が完成度が高いような気がするのは気のせいか?

 

 

この短編が本編を凌いでしまっているのが皮肉
この短編が本編を凌いでしまっているのが皮肉

 

PIXARの次回作に期待しよう