絶景だがタフな山越えの道:ルアンパバーン〜バン・ビエン編

 

 世界には無数の山越えの道がある。ラオスの観光地で人気トップの座に君臨するルアンパバーンは、陸路でのアクセスがタフなことで有名だ。ルアンパバーンとバン・ビエンの間を運行する路線バスは、かつて「ジャピング・バス」とまで呼ばれるほどに、道の凸凹が激しかった。今日ではさすがにバスが飛びまではしないが、それでもかなり辛いことには変わりがない。

 

 

 ルアンパバーン〜バン・ビエン間は、ラオス北部の中でも高い山々が連なる場所であり、ミニ・バンだと新道(国道4号)経由で走り45時間、バスだと道のりの長い旧道(国道13号)を通り、7時間のロング・ライドとなる。どちらも料金はそう変わらないので、できればミニ・バンで短めの経路で行くことを友人・知人には勧めたい。

 

 しかし、運悪くスケジュールの都合で旧道経由のバスになった場合は、「何かの時のための経験だ」と思い、できるだけ景色を楽しもう。

ずっと蛇行を繰り返す国道13号線
ずっと蛇行を繰り返す国道13号線
国道4号を通っても、やはり蛇行はする。
国道4号を通っても、やはり蛇行はする。

 

 通常のバスは20人乗り程度の小型バスであり、ベトナムのように無理やり人と荷物を「車内空間満載まで詰め込む」ということもないので、心理的にはそう辛くない。心理的には。

 

山の峰には雲がかかる
山の峰には雲がかかる

 

 しかし、物理的にはやはりタフな道である。ずっと右へ左へと曲がりくねるワインディング・ロードが続き、路面は所々で陥没している。2000メートル以上はあろうかという山々が連なり、その合間をバスで抜けていく山道は、上下左右に身体を揺さぶる刺激を楽しむアトラクションのようだ。

 

 自分がこの旧道のバスに乗ってしまった時には、バスにちょうど20人の乗客が乗っていた。大方はラオス人であり、あとは数人の中国人と日本人の私のみ。目的地のバン・ビエンまでは、グーグル・マップで計測すると3時間ほどで到着できるとの予測が出るが、この山道の228キロはそんなに生易しいものではない。2回の休憩を挟んで、7時間はかかるとみておいたほうが良い。

 

 2度の食事・トイレ休憩を挟みはしたが、合計7時間ほどの道中、20人の乗客のうち、女性4人、男性1人の合計5名が吐いていた。バスにはあらかじめ吐瀉用のビニール袋が用意されているので、「乗客が吐くことは想定内のこと」である。乗客20人中の5人、25%もの人が吐くルートというのも、世界にそう多くはないだろう。しかも、吐いたのは全員が現地ラオス人であった。山道には慣れているはずなのに。

 

 

 「つらい山道を眠ってやり過ごそう」というのも一つの手だが、あれだけ上下左右に揺さぶられる上に、路面の陥没の衝撃もしばしば伝わってくる車内では、眠り続けることはほぼ不可能だ。気絶しているならまだしも。

 

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山道バスはラオスのアトラクション