混迷の世界情勢を紐解く、『世界情勢地図』

 

 2015年も残るところ僅か数日。今年は世界各地で紛争やテロが起こり、各国が入り乱れての戦いを展開している地域もある。すでに「第三次世界大戦が始まっている」気もするが、もうしばらくすると歴史家たちが混迷の紛争に適当な名を付けるのだろう。何が正義で何が悪なのか、主義主張が異なるので、より曖昧になっており、今日の世界を俯瞰するのは、かつてよりずっと難しくなっていると感じる。

 

 

 『世界情勢地図』は、フランスの研究家たちが「とある国から見た世界情勢はどう見えるか」という視点で書いた書籍。複数の主要国からの視点で世界を俯瞰した内容となっており、テレビや新聞を観たり読んだりしても掴めないイメージを「書籍一冊で見事に(ある程度)」伝えてくれている。

 

 横長のムックのような冊子なのであるが、これだけ見事に世界を俯瞰して見せている書籍が2000円以下で手に入れられるというのは、出版元のディスカバリーも良い書籍の翻訳出版権を手に入れたものだ。きっと代表者か編集者にやり手の人がいるのだろう。

 

 今日の紛争は、「国と国との戦い」というかつての戦争形態から、「主義主張の異なる複数諸国の者たちの間の衝突」という性格に変化してきている。

 戦い方も「国軍vs国軍」というわかり易い形態ではなく、「国家のもつ軍隊による攻撃」と「思想集団による市民を標的としたテロリズムによる損壊」という戦術の相違も際立ってきている。

 

 

 

 年末年始の休暇に、世界情勢に関して、こんがらがった頭の中を整理するのにも向いている書籍なので、書店で見かけたら立ち読みでもしてみるとよいだろう。アマゾンにオーダーするには以下のリンクからどうぞ。

- Advertisement - 広告

 

 

まずはざっくりと俯瞰