緊張を強いる映画『スティーブ・ジョブズ』(2015)

 

 新作の「スティーブ・ジョブズ」をタイ王国はバンコクのMBKにて観てきた。金曜夜のチケットは170バーツ(約540円)。

 

 アップルの創業者スティーブ・ジョブズを描いた映画は2013年にも撮られているが、今回の映画は3つの商品発表会の裏表を通して、ジョブズの激しい性格の一面を描いたもの。

 

Steve Jobs (2015)

R  |  122 min  |  BiographyDrama  |  23 October 2015 (USA)

Director: Danny Boyle

Writers: Aaron Sorkin (screenplay), Walter Isaacson(book)

Stars: Michael Fassbender, Kate Winslet, Seth Rogen

 

 2時間かそこらの映画で、これだけ際立った人物の生涯を描くことは到底不可能である。また、時系列に彼の死までの物語を描くことも難しい。そこで、今回の映画はジョブズの「起業家としての情熱」と「暴君とさえ映る挙動」を押さえた上で、実は人間的な愛情も深く持っていた人であることを描いている。

 

 日本での公開予定は2016212日(金)。

http://stevejobsmovie.jp/

 

 

 彼の人生は、起業家としては大きな成功、挫折、さらなる大きな成功へと飛翔しているが、その裏の私生活では生い立ちから自分の娘とその母親との溝など、悩ましい部分も少なからずあった。優れた事業家となるには良き伴侶を必要とする、という定説もあるが、ジョブズのように傑出した人でもその例に当てはまらない場合もある。

 

 

 映画の内容は1984年のマッキントッシュの発表会から、2000年のiMacの発表会までの期間で構成されている。個人的にはピクサーのエド・キャットマルとジョン・ラセターの二人との関係性をもっと観てみたかったのだが、ピクサーについては全く触れられていない。

 

 全編を通して、緊張感に溢れる映画だ。心休まる暇がない。正直、観終わった後には少し疲れてしまった。というのも、ジョブズと他者との会話のすべてが緊張感に溢れているからだ。

 

 

 ジョブズの生涯を俯瞰するには、世界的にベスト・セラーとなったウォルター・アイザックソンによる伝記を読むのが良い。この映画の原作としてもクレジットされているが、映画の内容はこの伝記の一部を抽出するに留まっている。

 

 

 監督に傑作「スラムドッグ・ミリオネア」のダニエル・ボイル、脚本はフェースブックの草創期を描いた「ソーシャル・ネットワーク」の脚本を担当したアーロン・ソーキン。この二人の名前だけでも観てみたくなる。

 

 (私の)映画の5評価軸、合計25点評価をしておくと、

 

 

 

<スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)>

 

Performance: 5

Visual: 5

Story: 4

Sound & Music: 4

Originality: 3

 

合計:25点満点で21点!

 

 スティーブ・ジョブズの名演説といえば、スタンフォードの卒業式にゲスト・スピーカートして呼ばれて登壇したこちらの映像が有名。この映像をみて、どれだけの若者が奮い立っただろう。(不必要に勘違いしてしまった若者も多数いると思われるが)

 

 

 

 

 

 

 

 

製品はユーザー・フレンドリーだが、彼は激しい