『おやすみ神たち』詩:谷川俊太郎、写真:川島小鳥

 

 現代日本を代表する詩人の谷川俊太郎と、まだ若手ながら各界から注目されている写真家の川島小鳥による詩・写真集。

 

 

 谷川さんは本業の詩作以外にも、歌の作詞(これは本業とほぼ同じか)、絵本や映画の原作、海外作品の翻訳などでそのキャリアは60年以上という怪物だが、有能な若手と組んで新しい価値を生み出すことにも余念がない。

 

 この作品は、写真集『未来ちゃん』で一躍脚光を浴びた新進気鋭の写真家である川島小鳥さんとのコラボレーションなのであるが、本書を2度ばかり読み通し(見通し)た率直な感想は、「川島小鳥さんの写真は素敵だな」というものだった。大ベテランの谷川さんの詩で心に残るものよりも、川島小鳥さんの写真の方に魅かれる自分がいた。

 

 

 主に、本書『おやすみ神たち』に収められている写真は、台湾で撮影されたものだと思われるが、その点数は詩よりも多い。また、書籍としても凝った作りになっており、紙質の異なるページが幾つか挿入されている。

 

 私のように感受性の低い人間には、詩の魅力をさっと感じとることができずに、写真のようにビジュアライズされたものの方が容易に世界が広がるのかもしれない。本来、媒体が違う川島さんと谷川さんの作品のどちらがより優れているとは言えないし、その双方が絡み合って本書は生まれているので、詩と写真とを統合的な見方で本書を受け止めなければ、と今になって思う。

 

 

 また少し経ったら、手に取ってみよう。

 

 

 

 

 

 

久々に台湾に行きたくなった