静かに湯に浸かれる、タイ王国トラン県のクアン・カエン温泉

 

 日本のように3000湯もの温泉はないが、タイ王国でも温泉は数十を数える。有名どころでは、北部チェンマイやチェンライ、メーホンソンの湯や、カンチャナブリー県にある大戦中に日本軍が見つけたというヒンダット温泉、ミャンマーとの国境の最南端ラノーン県の温泉などがある。

 タイ王国の中でもより暑さが厳しい南部トラン県にも、森の中に静かな温泉がある。クアン・カエン温泉だ。(グーグル・マップの表記と温泉の表記(カンタン温泉)が異なるが、ここではグーグル・マップに合わせる)

 

 クアン・カエン温泉へのアクセスは、トラン県の街中から30キロばかり離れているので、平日にここを訪れる人は少ない。むしろ、温泉の近隣に住む人々が、無料の足湯を楽しみに来ているという感じの場所だ。 外国人の訪問よりもまだ現地人の訪問者の方が多い、ローカル度の高めの場所である。ハット・チャオ・マイ国立公園からは20キロほどだ。

 

 この温泉の良心的なところは、任意のドネーションによって使用料を決めることができることだ。公共の足湯スペースまでは堂々と無料で使うことができ、浴槽のある個室を利用する場合、何人で使っても個室一つにつき100バーツという良心的な値段で入浴できる。タイ王国の多くの場所にありがちな、「外国人料金」というものは、2016年年初の段階では存在していなかった。いずれ設定されるかもしれないが。

 足湯の湯温からして、日本人でも熱いと感じるほどにしっかりと温泉である。残念な生ぬるさはなかった。また、個室の湯温はお好みで調節ができるので、ぐっと熱い湯に浸かるもよし、少し温めのお湯にゆっくりと浸かるもよし。個室の利用時間は、空いていれば特に指定がない辺りも、実にタイ王国南部の大らかさが現れている。

 

 また、ここにはフット・マッサージのおばさん部隊が夕方まで常駐しているので、温泉に温まった身体をよりほぐしてもらうのも良さそうだ。一時間150バーツ程度の通常料金である。

 

 日本の温泉のような清潔感はないが、逆にワイルドな雰囲気の温泉を楽しめる人には問題ないだろう。

   いい湯だな♪ というか源泉に近い。