バンコク中心部の入場料(ほぼ)無料アート・ミュージアム

 

 タイ王国の首都バンコクの物価は、一昔前に比べるとずっと上がってしまった。ほんの10年前と比べても、体感値としては23倍になっている。経済がシュリンクし物価が変わらなかった日本とは違い、タイ王国は緩やかながらも着実に発展している。   

 そんな物価のメキメキ上昇する、タイ王国の首都バンコクの中心部にありながら、入場料がほぼ無料のアート・ミュージアムがある。それは、バンコク・アート・アンド・カルチャー・センター(BACC)である。

 

BACCのホーム・ページURL:  www.bacc.or.th

 BACCは、BTSナショナル・スタジアム駅に直結し、お隣のBTSサイアム駅からも徒歩圏内という好立地にあり、白い9階建ての大きな建物が目をひく。この一帯の土地を所有するのは王室であるが、このBACCは王室の中でも国民に割と人気のある、「プリンセス」が(気まぐれで)建てて下さり、運営されている。

 

 地下にはアート関係の図書のライブラリーがあり、1階から5階まではショップやカフェなどが入居する。6階以上はアート・スペースとなっているのであるが、BACCで開催される催しのほとんどが無料で観覧できるのだ。

おっさんプリンセス
おっさんプリンセス

 BACCの建築の構造は、ニューヨークの名建築であるグッゲンハイム美術館の模倣(オマージュ?)のようだ。中央に大きな吹き抜けを持ち、その周囲を螺旋スロープが回廊型に建物の上下階を繋ぐ。

 

 最上階の9階はほぼ常設展として「プリンセス」の写真展が開催されている。かつては「初めて写真を撮った中学生ぐらいの子の写真展」という様相を呈していたが、ここ数年はメキメキと写真の腕前をあげられたようで、「なかなか良いんじゃないかい」という写真も垣間見られるようになった。中には「少し下手くそなアラーキー」ぐらいのレベルの写真もある。彼女の描かれる絵画は、いまだに中学生の純朴さ(稚拙さ?)を残しておられるけれど。

 「プリンセス」の気が変わらない間は、ずっと無料のミュージアムであろうBACC。サイアム地区で財布に優しいミュージアムに立ち寄りたければ、ここを候補の一つに加えても良いだろう。なにせ無料なのだから。

プリンセスはタイ人に人気者