シンガポールの素敵な書店2:Woods in the Books

 

 シンガポールのお気に入りの書店であるBooksActuallyを紹介した。

 

 実は、同じチョン・バール地区にあるロン・シアック通りには、数件離れてもう一軒、素敵な書店がある。主に絵本を扱うWoods in the Booksがそれである。

 

 

 Woods in the Booksの店内は写真撮影が禁止のため、残念ながらここにはその写真を掲載することができないが、それは行ってからのお楽しみということで。

 

 

 この書店は主に絵本を扱う専門書店である。アーティストによる原画が壁に貼られていたり、絵本のための絵を描くワークショップが店の奥で開催されていたりと、絵本が好きな子供や大きくなった子供が楽しめる絵本専門店だ。BooksActuallyと同様に、Woods in the Booksの店内にも耳に心地よいBGMが流されている。

 

 

 また、ここの絵本のセレクションは、全く媚びていないのが良い。「本当に良い絵本だけ売る」という姿勢がみてとれる。そのため、海外からの輸入本が大半を占めるが、関税や物価の高いシンガポールだけあって、本国の二倍ぐらいするような値段になっている絵本もいくつもある。「素敵な絵本だから買って帰ろう」と気安くはない。むしろ、「絵本でこの値段か」と驚くようなプライシングは、さすが物価の高いシンガポールである。

 先日立ち寄った際に、新たな発見であったのは以下の絵本。

 

 まず、Shuan Tanの『The Arrival』を知ることができたのは、大きな収穫であった。この人の作品は他にも数冊あるが、本作『The Arrival』によって、Shuan Tanの名は長く記憶されることになるだろう。

 

 

 また、Peter Sisの『Tibet (through the red box)』も美しい。25USDの絵本が55SGDとほぼ倍額なのには、正直たじろいた。ディーテイルまでしっかり描き込まれた曼荼羅模様など、作家独自の世界観は観ていて飽きない。

 中国出身の作家で、おそらくこの人の本を大陸では発売できないであろうが、Chen Jiang Hangの『Mao and Me』も優れた作品。文化大革命の頃から今日の中国への変化を描いた本作は、大陸での出版は無理だろう。文革の頃をネガティブに扱った作品は、禁書である。

 

 

 横展開する絵本が通常の本の形であるが、縦に蛇腹状に3メートルに渡って展開する絵本『Megalopolis』 (Clea Dieudonne)は、その長さゆえに立ち読みが出来ないレベルの縦展開。子供にも、大きくなった子供にも楽しい。

 

 素敵なセレクションの絵本が並ぶWoods in the BooksBooksActuallyと合わせて足を運ぶと、一般書や雑誌と絵本を合わせて、丁度良いボリュームになりそう。

せめて、ポストカードを購入して売上に貢献