シンガポールのアラブ・ストリートでつい立ち寄ってしまう店

 

 シンガポールのアラブ・ストリート。日中もそれなりに綺麗ではあるが、夜の帳が下りる頃には、さらに美しさを増す。コーヒー店や各種ショップ、バーが立ち並ぶHaji Laneのちょうど中ほどの場所に、つい冷やかしに行ってしまうDulcetfigという名の店がある。www.Dulcetfig.com

 

 Dulcetfigは、ガールズ系のアパレルや小物を扱うお店なので、中年男性である私は、店の想定する客層には当てはまらないのであろう。しかし、ここには中年男性である私の心をも掴んで離さない「奴ら」がいるのだ。

 

 「奴ら」とは、三匹の猫である。

 これが一匹の猫であれば、ただの「猫のいるお店」で終わってしまうのであるが、「兄弟のような猫たちが三匹もいる」というのは、猫好きにとって、なかなかにインパクトがある。しかもこの猫たち、かなりの「役者」な風貌なのだ。

 それぞれに性格の異なる3匹は、来店する人間に友好的なのもいれば、餌(ご飯)のことしか頭にないようなのもいる。猫たちには固定のファンがいるようで、彼らのポスト・カードやグッズなども売られている。どちらかというと、店の主力であるガールズ系の商品にはそう興味のない自分は、猫たちに表敬訪問をするのと、猫系のグッズでめぼしいものが増えていないか、それを確認するためにこの店に足を運んでいる。

 Dulcetfigの店内はいたって狭く、もうこれ以上の商品の充実を求めるのは難しい。いつか他の広い店舗に移転したとしても、また猫たちに挨拶に行きたいと思わせる「三匹の猫」たちがいるお店だ。

 待ち合わせの時間にルーズなシンガポールの地元民の友人に少し苛立たされても、この猫たちを見ると気分が一気に晴れるからありがたい。この猫たちには集客の「招き猫効果」が間違いなくあるだけでなく、ひょいひょいと招かれてしまった猫好きの客たちの気分を一気に良くする「心の高揚作用」もあるようだ。

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 アラブ・ストリートの角には、キャット・カフェもあるのだが、私はキャット・カフェよりも「三匹の猫」の自然な佇まいの店の方がずっと好きだ。

 

猫好きにはたまらない