往年のSF大作の風格 『Midnight Special』(2016)

 

 いわゆる「超能力」を持つ8歳の少年をめぐり、養子として引き取られていた新興宗教団体と警察の両方に追われながら、実の父親と国境警備隊の友人、そして実の母親と共に「少年の指定する場所」へと向けて旅をするロード・ムービー。

 

 旅をするにつれて、次第に少年が「自分の存在の意味」を理解し、「自分の帰るべき場所」を認識していく。それが何であるかは映画を観てのお楽しみ。

 

Midnight Special (2016)

PG-13 | 1h 52min | Adventure, Drama, Sci-Fi 

 

Director: Jeff Nichols

Writer: Jeff Nichols

Stars: Michael Shannon, Joel Edgerton, Kirsten Dunst , Adam Driver

 

 少年の取り調べをする調査官の顔を覚えている人も多いだろう。2015年末に公開されて世界中で大ヒットを記録した『スター・ウォーズ〜フォースの覚醒』の悪役の彼だ。

 

 

 監督のジェフ・ニコルズは本作で監督4作目という比較的若い監督であるが、影響を受けた監督にスピルバーグをあげるなど、SFの中でも「人類に好意的な地球外生命体の出てくる作品」が好きなようだ。

 大きく分けて、地球外生命体と人類との接点には、「好意的なもの」と「敵対的なもの」とに分かれるが、本作はスピルバーグの『ET』と同様に前者である。

 本作の映像は、黄ばんだような、割と古い映画のテイストのトーンから始まる。それが、終盤のお金をかけて作った映像との間に、強烈なコントラストを浮かび上がらせることに成功している。映画が始まった頃に、終盤の映像を想像できた人はいないであろう。そのギャップに、「これはすごいな」と観客は唸らされることになる。

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 それでは、最後に慣例の25点満点の評価をしておこう。

 

 

Midnight Special』(2016

 

Visual: 5

Performance: 5

Screenplay: 4

Sound & Music: 4

Originality: 4

 

 

 

合計25点満点で22点!

 本作の魅力は、主演の天才子役に負うところが大きい。ディズニーの『Tomorrow Land』でロボット少女を演じた天才子役の女の子も凄かったが、本作の主人公となった子役もほとばしる才能を感じさせる。大人になっても天才役者かどうかは別であるけれど。

 

 彼がこのまますごい役者に成長して欲しいと願うが、それを眼にできるのは1530年先の話。

子供は神に近い