『人生を変える 南の島々。アジア編』(高城剛)

 

 高城剛さんの近著、『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?』を紹介した。

 

 今回の『人生を変える 南の島々。アジア編』は、世界中の有名な島の300島を巡り、ヨーロッパ・アジア・日本編といった「地域別のオススメの南の島ガイド」シリーズの「アジア編」。それぞれ27島の島を紹介しているシリーズなのだが、実際には一つのセクションに複数の島がある場合もあるので、40島前後の島を紹介している。

 「人生を変える」とは、これまた大仰なタイトルである。島を訪れたぐらいで人生が簡単に変わるとは思えない。

 一言で「島」と言っても、手づかずの自然の美しい島、魅惑の文化が残る島、パーティー・アイランドなど、島にもいくつかタイプがあり、その大小も様々である。

 アジア編ではタイ王国、マレーシア、フィリピン、インドネシアの島々を主に紹介しているのだが、最後に日本の座間味島もここに加えている。本シリーズには「日本編」もあるので、あえて加えなくても良かったのではないかという気もするが、何かしら事情があるのだろう。

 

 本書の中で27セクションに渡り紹介されているアジアの島々のうち、私は10島ほどに実際に行ったことがある。それぞれの紹介文は短いが的を射ているといえる。

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 しかし、どの島に関しても、内容の深掘りは紙面の関係上されていない。世界の300島に足を運ぶとなると、しっかりと深掘りするほど一つ一つの島にコミットすることはできないのだろう。それぞれに短期宿泊、仮に3泊しただけでも、3年近くもかかることになるからだ。

 

 このシリーズの最大の売りは、島々へのアクセスや気候、時差(ほぼ12時間なので記述は不要?)、電圧やコンセントプラグの形状といった「基本情報」ではなく、「それぞれの島の高城さんによる解説」でもなく、「紙面を飾る高城さんによる美しい写真たち」であるだろう。

 この数年で1000万円以上をドローンの購入に費やした、という高城さんだけあり、空撮された島々の写真は美しく、またインパクトもある。