世界最悪レベルの「空気汚染国家」として名を馳せている大国のインドや中国。世界の人々のなんと九割が、「空気汚染の深刻な地」で暮らし、年間700万人もの人々が「空気汚染が原因の各種疾病」で命を落としているという。中国大陸だけでも、年間160万人という膨大な数だ。
日本で暮らしていると、そうした「空気汚染が深刻な地がある」ということを忘れてしまいがちだが、日本から一歩海外に足を踏み出すと、大抵の途上国では空気汚染が深刻であり、また先進国でも空気が汚染された街は、まだ多い。
旅人や海外で働く人々に必携の無料のアプリ、「空気汚染指数」を手軽にチェックするアプリを紹介しておこう。
「AQI Visual」(iPhone, iPad and Andoroid版)
(App Storeで名称「AQI Visual」で検索のこと)
(ウェブ版)
このアプリやウェブ・ページでは、空気汚染指数を手元の携帯電話、携帯端末で見ることができるので、海外現地で暮らす人だけでなく、よく出張や旅行に行く人もダウンロードしてみる価値があるだろう。
空気汚染指数は、以下の段階表示になっている。
(0-50)良好
(51-100)中等
(101-150)アレルギー体質の人には有害
(151-200)不健康
(201-300)極めて不健康
(300-500+)有害
の6段階評価。その時々の空気が「戸外活動に向いているかどうか」「空気清浄機の稼働が必要か」「マスクの着用が必要か」「窓を開け、空気の入れ替えに適切か」もアイコン表示されている。(一部の地域では、ほとんどいつも「不向き」なのはご愛嬌)
私自身の経験から言うと、アジア圏の以下の国々に行く人は、是非ともインストールし、定期的にチェックすることをオススメする。
インド、中国、韓国、ベトナム、ミャンマー、バングラディシュ、タイ、インドネシア、モンゴル、ネパール。
上記AQI Visualの「世界で最も空気汚染が深刻な都市ランキング2018」では、上位50位を「インドと中国」がほぼ独占し、上位500位の多くが「中国」という結果になっている。
https://www.airvisual.com/world-most-polluted-cities
近年、北京や上海などの都市部では、空気汚染対策に相当な力を入れているが、それでもまだまだ「キレイな空気」とは程遠いのが現状である。特に、石炭を使って暖をとる冬場の空気は末期的である。
北京では近々、北京以外のナンバーの車は市内に入れなくするというが、それはつまり「市外に空気汚染を締め出しているだけ」に過ぎない。
健康第一