マニラの「墓地に暮らす人々」を再訪(後編)

 

 前回の「マニラの墓地は、生者の暮らす場所でもある」の続きです。

 

 

 「マニラの墓地に暮らす人々」と知り合ってから、フィリピンを離れてからも、時折「どうしているかな」と気になっていた。フェースブックで友人になった彼らの情報にたまに更新があると、「元気そうで何より」と異国にいながらも嬉しく思っていた。

 

 

 先日、数年ぶりにマニラを訪れる機会を得られた。生活に必要であろう気持ちばかりの手土産を携えて、墓地に暮らす友人たちを訪ねた。

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マニラの墓地は、生者の暮らす場所でもある(前編)


 数年前に初めて訪れた「マニラの墓地」には、些か驚かされた。「死者の眠る場所」という墓地の既成概念を超え、多くの「生きた家族」が住んでいるからである。これまでにマニラでは5つばかり大型の墓地を訪れた。しっかり管理されたアメリカ人の共同墓地と郊外の墓地の2つには住人が見られなかったが、その他の3つには多くの家族が暮らしていた。

 

 先祖代々の墓地に寄り添って暮らしている、という訳ではなく、ホームレスの人々が「見知らぬ人々の眠る墓地」の中で暮らすようになり、そこで結婚し、子供を作り、そこで死を迎えるまで暮らしている人も少なくない。「揺り籠から墓場まで」ではなく、「墓場から墓場まで」である。あるいは、「ずっと墓場」だ。

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子供の頃はとっても可愛いフィリピン人

 

 先日、フィリピンはパラワン島を訪れた

 

 

 島の北部のエル・ニドからポート・バートンに向かう道すがら、乗ってきた路線バスをサン・ホセの交差点で降り、トライシクル(三輪タクシー)に乗り換えようとした。バスのドライバーから聞いていた「トライシクルは100ペソで大丈夫」という値段よりも法外な値段をふっかけられる。「500ペソ、安くても350ペソならいいよ」、これならエル・ニドから直接ポート・バートンへと向かうバンの方が楽だし安上がりだ。

 

 現地人であれば100ペソで行ってくれる23キロほどの旅程だが、外国人には三倍以上の値段をふっかけてくる。他の旅人が通りがからないか、少し様子を見ようと立ち寄った近くの定食屋で、多くの子供たちがたむろしていた。近くに学校がある定食屋ではあるけれど、こんなに子供たちばかりで食事をするのかなと不思議に思った。

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銃が安価に手に入る国、フィリピン

 

 フィリピンでは、銃が安価で手に入ることは有名である。実際、警察だけでなく、フィリピンでは銀行の警備員は大きなライフルやショットガンのような銃を普通に携えているし、レストランやスーパーの警備員でも、銃を腰にぶら下げていることが珍しくない。

 

 その幾らかはフェイクであり、本物ではないということではあるけれど、それでもバリバリに殺傷能力のある銃を携えた人が、その辺にたくさんいるのがフィリピンである。

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マニラから3時間、そこそこ綺麗なビーチ:プエルト・ガレラ

 

 フィリピンの首都マニラから車で2時間ほど南下し、バタンガス(Batangas)の港から海上を足の長い昆虫のような形で進む小舟に揺られること30分、ミンドロ島の北端に位置するプエルト・ガレラ(Puerto Galera)に到着する。ここには幾つかのビーチが点在するが、そのうち2つのビーチが人気を二分する。

 

 

 まず、商店やスキューバ・ダイビングのショップやスクールが多くあり活気のある「サバン・ビーチ」、そして白浜の美しいリゾートの雰囲気を持つ「ホワイト・ビーチ」がそれである。

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フィリピンのボラカイ島でよく食べたもの

 

 フィリピンの庶民がよく食べる料理は、欧米のファスト・フードであることが多い。一言で言うと、「すぐに食べられ、脂っこく、かつ安い」という食品だ。食生活が欧米型なので、体型が欧米人化しているフィリピン人も少なくない。つまり、太っちょさんだ。

 

 ボラカイ島に滞在中、何度かピザを食べた。島の中央のステーション2からバラバック・ビーチへと向かう道に、その小さなピザ屋はある。向かいに小さな雑貨店があり、ピザ屋の名をLolas Pizzaといった。欧米人の男性とフィリピン人の女性が経営するピザ屋であるが、おそらく欧米人がパトロンとなり、フィリピン人の女性は経営権などを取得する際に名義を貸している恋人か何かなのだろう。

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ボラカイ島:島を見渡す高台と原住民居住地区

 

 旅人は、主に美しいビーチを求めてフィリピンのボラカイ島にやってくる。

 

 では、「ボラカイ島にビーチ以外になにがあるか?」と問われれば、「島をある程度見渡せる高台」、そして、島に早い段階から移り住んでいたとされる「原住民の居住地区」などが挙げられる。どちらも行くのに少し時間がかかるが、その割に滞在時間は短い場所ではある。特に、「原住民の居住地区」は観光目的の場所になっていないため、その地区に入ることは「本来は」好ましくないようだ。本来は。

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