ギロチンを思わせるロシア地下鉄の安全扉

 

 世界最深のメトロウクライナの首都キエフにあることを以前紹介した。

 

 そして、世界で2番目に深いメトロのある街は、ロシア第二の経済都市サンクトペテルブルクである。

 

 サンクトペテルブルクのメトロは、ウクライナが旧ロシア連邦から独立する前は、旧ロシアで2番目に深いメトロであったが、最も深いメトロを有する地域が独立したために、ロシアで最深(世界で二番目)に棚上げされたという経緯がある。旧ロシア連邦は、こうしたやたらと深いメトロを掘ることが得意だったのだ。

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シベリア鉄道の旅:ロシア人美少女とのお別れ

 

 数回にわたり、「モンゴルのウランバートルから、ロシアのモスクワへの鉄道の旅」について書いています。

 

 

 ロシア人の美少女、クシャーシャと彼女のお婆さん、そして寡黙で優しい目をした年配男性の目的地は、ウランバートルからモスクワへと向かう道程のおよそ半分の場所、オムスク(Omsk)であった。

 

 相部屋の3人が下車してしまうと、その後、途中駅でも列車は新たな乗客を乗せることなく、オムスクからモスクワまでの23日の間、4人部屋のコンパートメントは自分一人の貸切となった。

 

 ウランバートルからモスクワまで45日の旅(停車駅の時間を除くと、時速は約70キロ平均)で、最後の23日はコンパートメントを独占でき、価格が1万円代半ばというのは、非常にコスト・パフォーマンスが高い列車の旅だと言えるだろう。「列車の旅情」が好きな人であれば。

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シベリア鉄道の旅:長い長い車窓の旅

 

 ここ数回、「モンゴルのウランバートルから、ロシアのモスクワへの鉄道の旅」について書いています。

 

 モンゴルからロシアへの国境を超えると、そこは当然ロシアだ。モンゴル鉄道に所属する列車に乗っているとはいえ、ロシアの鉄道の上を走っているので、それはある意味シベリア鉄道の旅とも言える。

 

 また、モンゴルの鉄道はロシアの支援を多分に受けているようで、列車の車輪のレール規格(幅)もロシアや旧USSR諸国と同じものである。

 

 中国からモンゴルに出入りする国際列車は、鉄道レールの規格が異なるので、車輌を持ち上げてレール幅にあった車輪へと取り替える必要があるが、モンゴルとロシアは同じ規格なので、列車はそのままの車輪幅でシベリアの鉄道網を走ることができるのだ。ロシアからすると、「国は違えど、モンゴルも延長線のようなもの」という感覚なのではないだろうか。

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ロシア美少女と相部屋での二泊三日の旅のはじまり

 

 前回から、「モンゴルのウランバートルから、ロシアのモスクワへの鉄道の旅」について書いています。

 

 モンゴルの首都ウランバートルからロシアの首都モスクワへと向かう列車は、ほぼ定刻に静かにその巨体を動かしだす。日本のようにホームの出発のアナウンスや社内放送などは一切なく、「その時が来たから」という覚悟のもとに、ゆっくりとだが着実に遠路の目的地を目指して走りだした。

 

 列車は一路モンゴルの大地を北上し、ロシアへの国境を目指す。ウランバートル駅から30分も走ると、もうそこには地平線や草原の景色が一帯に広がる。人口の割に広大な国土を有するモンゴルでは、ウランバートル以外には小さな町が幾つか点在するに過ぎず、あとは草原や砂漠、山々が連なる大地だ。そんな雄大な景色の中をモンゴル鉄道はシベリアの大地へと向けてゆっくりと、だが着実に北上していく。モンゴルを訪れる個人的な目的の一つに、日本ではそう見られない「地平線を見に行く」という体験がある。

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