国歌が抗日の歌という中国と、天皇の長寿を願う日本

 

 中国の国歌の歌詞が「思い切り抗日」だということは、中国語を学んだことのある人は知っているかもしれない。しかし、自称「中国通」という日本からの駐在員であっても、中国語を学ぶ意欲が一切ない場合には、意外に知らなかったりする。

 

 以下がその歌詞だ。 

 

 

起来!不願做奴隷的人們!

把我們的血肉、築成我們新的長城!

中華民族到了最危険的時候、

毎個人被迫着発出最後的吼声。

起来!起来!起来!

我們万衆一心、

冒着敵人的炮火、前進!

冒着敵人的炮火、前進!

前進!前進!進!

 (日本語の字体での表記)

 

 

 これを日本語に訳すと、こんな感じになる。

 

<中国国歌:義勇軍進行曲 日本語訳>

 

立ち上がれ!奴隷となることを望まぬ人々よ!

我らの血肉をもって新たな長城を築こう!

中華民族に最大の危機がやってきた、

全ての者が最後の雄叫びをあげる時がきた。

立ち上がれ!立ち上がれ!立ち上がれ!

我々の万人が心を一つにし、

敵の砲火をくぐり抜け、進め!

敵の砲火をくぐり抜け、進め!

進め!進め!さあ進め!

 

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北京・上海と香港の地下鉄に見る基本理念の差

 

 北京の地下鉄網は2008年の北京オリンピックを界に急激に整備が進み、今日では世界でも地下鉄網が発達した地域となった。同様に2010年に万博を開催した上海でもそれを契機に地下鉄の整備が一気に進み、上海の街には総延長距離で東京を超える程の地下鉄網が整備されている。

 

 かたや、イギリスの統治下時代に一足先に地下鉄が引かれていた香港では、そう目立った地下鉄の延長工事はないのであるが、それでも北京・上海、そして香港の地下鉄を乗り比べてみるとその「乗客サービスの基本理念」の違いがはっきりと肌で感じられる。

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マカオには、素敵な町角がある。

 

 マカオにて、現地在住の友人に連れられ、大型ホテルの無料送迎バスと有料路線バスを駆使し、マカオの中を6時間ばかり駆け足で見て周った。やはり地元を知悉する友人が一緒だと動くのが楽だ。たったの6時間の滞在でも、自分だけなら2日はかかるような工程をスムーズに移動し楽しめた。

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マカオでは大型ホテルの無料送迎バスを使うとお得

 

 大陸の景気が急激に減速し、カジノの収入も前年割れ数十パーセントというマカオ。それでも、まだまだこの地を訪れる人は少なくない。むしろ、マカオの面積や見所の割に、以前は訪問者が多過ぎたとも言える。

 

 少し落ち着きつつあるマカオにおいて、旅人にとってマカオ観光に便利な移動手段がある。それは大型ホテルの無料送迎バスだ。

 

 カジノの太客(大金をカジノで使うお客)ならまだしも、一般的な旅人にとって、マカオの物価は高く感じるのではないだろうか。なにせマカオの物価は香港より高いほどである。

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中国遼寧省丹東市:北朝鮮との国境の街

 

 北京から快速列車の硬座席に座り、13時間55分もかけて遼寧省は丹東(ダンドン)の街にやって来ました。今回は丹東の街の様子をお伝えします。

 

 

 さて、北京から14時間ほどかけ、夜行列車に揺られてやってきた丹東。ほとんど眠ることができず、他の乗客もさぞ疲れていることであろうと思うが、はたから見ていると皆わりと元気だ。長時間の列車の旅に慣れているのであろう。いやむしろ、14時間の列車の旅というのは、中国大陸では「そう長い旅路でもない」と認識される。24時間以上だと、「さすがに長いね」となるが。

 

 丹東の駅は、中国のどこにでもある地方駅という趣で、ここからすぐ目と鼻の先に、北朝鮮との国境があるという緊張感は特になかった。

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中国鉄道:北朝鮮との国境の街へ

 

 北朝鮮と陸地で国境を接する国は、世界に三つある。

 韓国(南朝鮮)、ロシア、そして中国だ。

 

 北朝鮮の最大の支援国である中国は、南の韓国同様、北朝鮮と比較的長い国境線を接している。目視するだけでも、韓国と北朝鮮の国境の二倍以上の長い国境線だ。毛沢東による文化大革命時代など、かつての中国も今日の北朝鮮同様に途方もなく貧しい時期もあったが、現在では世界第二の経済大国である。それが「外見だけの張りぼてかどうか」はひとまず置いておいて、総和では世界第2位であることは疑う余地はなさそうだ。

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香港の富豪・李嘉誠による「慈しむ山の寺」

 

 前回から、香港北部にある「慈山寺」について書いています。

 

 予約時間になり、一人一人予約の番号とIDを確認し、慈山寺の寺門を潜る。山の斜面に建てられた慈山寺の参拝は、座禅や瞑想のコースに申し込まなければ、小一時間もあれば済むだろう。寺の細部までじっくり観て周るとなると、それはまた別の話であるけれど。

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『老北京風俗地図1936』 Frank Dorn

 

 何年か前、北京の王府井書店だったか、はたまた西単の書店であったか忘れてしまったが、1936年頃の「北京の街とその風俗」を描いた地図、『老北京風俗地図1936』を買った。ここに描かれているのは、80年以上も前の北京である。1936年といえば、その頃の「北京」は「北平(ベイピン)」と呼ばれていた頃だ。

 

 20106月に売り出されたこの地図の複製は、10元と気軽に買える価格ながら、異邦人の興味をかりたてる、かつての北京(北平)の街並みが描かれている。この時代の北京の街並みは、街の基本構造以外、もうほとんど過去のものとなってしまっているのであるが。

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北京で2、3人で羊肉を食べるなら

 

  北京で23人で羊肉を食べようという時、観光スポットとしても有名な前海・后海の間の銀錠橋に近い、開業160年以上の歴史を誇る「烤肉季(カオロウジー)」には何度も足を運んだ。

 

 それなりに歴史のある店でありながら、前海・后海の散策のついでに、肩肘張らずに普段着で入ることができ、物価の高騰した北京にあって、料理の質を考えるとまだリーズナブルだと思えるのだ。

 

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物価の高い北京の無料観光スポット 3

 

 前回の物価の高北京の無料観光スポット2〜オリンピック公園

そして前々回の物価の高北京の無料観光スポット1〜国家博物館(国博)」

の続きです。 

 

 

 今回は北京市のやや郊外、市の北東に位置する798 芸術区」に関して。

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物価の高い北京の無料観光スポット 2

 

前回の物価の高北京の無料観光スポット1〜国家博物館(国博)」からの続きです。

 

 「物価の高北京の無料観光スポット」の「2」として、今回は北京市(中心部)の北部にある「オリンピック公園」をあげよう。

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物価の高い北京の無料観光スポット 1

 

 すでに何度も北京を訪れている人や、中長期の滞在者には役に立たないが、「初めて北京を訪れる」という人の参考にはなりそうな「無料観光スポット情報」を備忘録代わりに記しておこう。「1・2・3」と3つのパートに分ける。今回は初回の「1」です。

 

 

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旅人・出張者は必携「空気汚染指数アプリ」

 

 世界最悪レベルの「空気汚染国家」として名を馳せている大国のインドや中国。世界の人々のなんと九割が、「空気汚染の深刻な地」で暮らし、年間700万人もの人々が「空気汚染が原因の各種疾病」で命を落としているという。中国大陸だけでも、年間160万人という膨大な数だ。

 

 日本で暮らしていると、そうした「空気汚染が深刻な地がある」ということを忘れてしまいがちだが、日本から一歩海外に足を踏み出すと、大抵の途上国では空気汚染が深刻であり、また先進国でも空気が汚染された街は、まだ多い。

 

 旅人や海外で働く人々に必携の無料のアプリ、「空気汚染指数」を手軽にチェックするアプリを紹介しておこう。

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凍りつく頤和園の人工湖の愉しみ

 

 北京の冬の風物詩といえば、凍りつく川や湖がある。最低気温が氷点下となる日が多い冬場、人々がせっせと道端に吐き捨てる痰すら、路面のあちらこちらに凍りついている。春の訪れとともに、河川や湖の氷が溶け出す頃に、冬の間凍っていた道端の無数の痰も溶け出すのだ。想像するだけでやや気が滅入るけれど、それが北京の冬である。いやはや、本当に。

 

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しばしばインドネシア化する香港の公園

 

  イギリスの植民地時代を経た香港は、日本よりも外国人ワーカーの受け入れを積極的に行ってきた。そもそも、中国の一地方である小さな漁村や港町から急激に発展した地域なので、移民が多く行き来することに対し、抵抗が少ない土壌があるのだろう。

 

 それにしても、ここ数年の香港では、中国でありながら、ASEANの風が吹いているかのように思える。かつては英語の使えるフィリピン人の家政婦さんやブルー・カラーの人々が多かったが、ここ数年で急激に英語のそううまくない、まして中国語などほとんどできないインドネシア人女性の労働者が多く見られるようになった。

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香港のSOHO地区にて、ハイファイブをする店猫と出逢う

   

 香港を歩いていると、ふと目を惹かれる店がたまにある。

 

 先日、かつて小学校や警察の寮として使われていた建物をリノベーションして作られたPQMを見た後に、PQMのすぐ鼻と目の先にある店に惹かれ、店内に足を踏み入れてみた。

 

 店頭の写真を撮るのを忘れてしまったので、Googleの地図情報からストリートの風景を切り取った。写真の左側の店が今回訪れた「創藝無限」である。店名が読みづらい。

 

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あるスター・ウォーズの物語 『ローグ・ワン』

 

 1216日に世界公開された『ローグ・ワン:スター・ウォーズ』2D3Dでベトナムにおいて二度観てきた。

 

 まず、2D版を中部都市のダナン(Da Nangで観たのであるが、ベトナム人には中国大陸人よりも躾のなっていない人々が多く、劇場内は終始騒がしく、映画を鑑賞しにきたのか、自分の忍耐心を試しに来たのか分からない感じであった。ベトナムは中国大陸を20年遅れて追っているような社会である。

 

 少し価格の高い3D版(それでも85000VND、約425円)を数日後の平日にわざわざ観直しに行った。幸い、ホーチミンの生まれ故郷であるビン(Vinh)の駅前にできたロッテ・シネマでは、行儀の悪いベトナム人の他の観客を気にすることなく、3Dの『ローグ・ワン』をほぼ劇場貸切で堪能することができた。

 

 ただ単に、駅前にできたばかりのモールへの客の入りが悪かっただけであるが。    

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遼寧省営口市:お腹いっぱいで、再見

 

  「中国は遼寧省の営口(いんこう)」を訪れた時のことを書いている。今回で3回目。初日二日目、そして本日の内容。

 

 前日、夕食を早めに切り上げ、ホテルに戻る前にマッサージを3人の中国人の友人たちと一緒に受けに行った。かつて中国大陸ではマッサージは日本円にすると500円前後で受けられたものであるが、この十年の間に急激に人民元を切り上げ、行政が勝手に人件費も高騰させたために、1000円以下でマッサージが受けられる場所は少なくなっている。

 

 遼寧省の地方都市に過ぎない営口でも、正規でそこそこのレベルの按摩(あんもー:中国語では、そのまま「マッサージ」のこと)を受けたければ、100元以上はみておかなければならない。

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