しばしばインドネシア化する香港の公園

 

  イギリスの植民地時代を経た香港は、日本よりも外国人ワーカーの受け入れを積極的に行ってきた。そもそも、中国の一地方である小さな漁村や港町から急激に発展した地域なので、移民が多く行き来することに対し、抵抗が少ない土壌があるのだろう。

 

 それにしても、ここ数年の香港では、中国でありながら、ASEANの風が吹いているかのように思える。かつては英語の使えるフィリピン人の家政婦さんやブルー・カラーの人々が多かったが、ここ数年で急激に英語のそううまくない、まして中国語などほとんどできないインドネシア人女性の労働者が多く見られるようになった。

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香港のSOHO地区にて、ハイファイブをする店猫と出逢う

   

 香港を歩いていると、ふと目を惹かれる店がたまにある。

 

 先日、かつて小学校や警察の寮として使われていた建物をリノベーションして作られたPQMを見た後に、PQMのすぐ鼻と目の先にある店に惹かれ、店内に足を踏み入れてみた。

 

 店頭の写真を撮るのを忘れてしまったので、Googleの地図情報からストリートの風景を切り取った。写真の左側の店が今回訪れた「創藝無限」である。店名が読みづらい。

 

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あるスター・ウォーズの物語 『ローグ・ワン』

 

 1216日に世界公開された『ローグ・ワン:スター・ウォーズ』2D3Dでベトナムにおいて二度観てきた。

 

 まず、2D版を中部都市のダナン(Da Nangで観たのであるが、ベトナム人には中国大陸人よりも躾のなっていない人々が多く、劇場内は終始騒がしく、映画を鑑賞しにきたのか、自分の忍耐心を試しに来たのか分からない感じであった。ベトナムは中国大陸を20年遅れて追っているような社会である。

 

 少し価格の高い3D版(それでも85000VND、約425円)を数日後の平日にわざわざ観直しに行った。幸い、ホーチミンの生まれ故郷であるビン(Vinh)の駅前にできたロッテ・シネマでは、行儀の悪いベトナム人の他の観客を気にすることなく、3Dの『ローグ・ワン』をほぼ劇場貸切で堪能することができた。

 

 ただ単に、駅前にできたばかりのモールへの客の入りが悪かっただけであるが。    

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『老北京風俗地図1936』 Frank Dorn

 

 何年か前に、北京の王府井書店だったか、はたまた西単の書店であったか忘れてしまったが、1936年頃の「北京の街の風俗」を描いた地図、『老北京風俗地図1936』を買った。80年前の北京だ。

 

 20106月に売り出されたこの地図の複製は、10元と気軽に買える価格ながら、異邦人の興味をかりたてる、かつての北京の街並みが描かれている。ここに描かれている北京の街並みは、街の基本構造以外は、もうほとんど過去のものとなってしまったのであるが。

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遼寧省営口市:お腹いっぱいで、再見

 

  「中国は遼寧省の営口(いんこう)」を訪れた時のことを書いている。今回で3回目。初日二日目、そして本日の内容。

 

 前日、夕食を早めに切り上げ、ホテルに戻る前にマッサージを3人の中国人の友人たちと一緒に受けに行った。かつて中国大陸ではマッサージは日本円にすると500円前後で受けられたものであるが、この十年の間に急激に人民元を切り上げ、行政が勝手に人件費も高騰させたために、1000円以下でマッサージが受けられる場所は少なくなっている。

 

 遼寧省の地方都市に過ぎない営口でも、正規でそこそこのレベルの按摩(あんもー:中国語では、そのまま「マッサージ」のこと)を受けたければ、100元以上はみておかなければならない。

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遼寧省営口市:見所が乏しい分、食事を大切に

 

 「中国は遼寧省の営口(いんこう)」を訪れた時のことを書いている。

 

 営口という街には、世界からの旅人を引きつけるだけのものは少ない。歴史のある旧市街というものもなく、日本軍が攻め込んできた時に撃退用に使われていたという、史跡として残る砲台を訪れてみても、どうにもパッとしないものであった。結果的に撃退できなかったからかもしれない。

 

 また、海辺は静かだが、その静寂には理由があり、「海遊びができるほどに透明度が高くはない」のが街の残念な雰囲気を増幅していた。

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遼寧省営口市:ゆるい街にも人情はある

 

 1年前の2015713日、中国は遼寧省の営口(いんこう)にいた。北京に住み仕事をしている10年来の友人に誘われ、実家のある営口を訪ねたのだった。営口を訪れる前に、私は一人、比較的親日な人が多く、また知日派の多い大連に立ち寄り、その足で営口へと向かった。

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モスクワ:クレムリンの衛兵の意外な強敵

 

 ロシアの首都モスクワ、その政治の中枢であるクレムリンには、政治機関、美術館、教会などが集まっている。赤レンガで覆われた大統領府のあるクレムリンのトリニティ・ブリッジの北側に、鍛え抜かれたロシア男の衛兵が立つ場所がある。

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