『攻殻機動隊 Ghost in the Shell (1995, 2017)』を観比べる

 

 アニメーション界では伝説的な作品となっている、押井守監督の『攻殻機動隊』は、国内外のクリエイターに多大な影響を与えた作品として名高い。欧米のライブ・アクション(実写版)の映画監督たちの多くにも影響を与え、押井守監督を崇める国際的に著名な監督も少なくない。あの『マトリックス』の緑の数字や文字がコロコロと変わるデジタル映像も、この『攻殻機動隊』へのオマージュとさえ言えるだろう。

 

 2017年、ハリウッド版の実写映画である『攻殻機動隊』がリリースされ、劇場で観るタイミングを逃したのでDVDで観た。今回、1995年のオリジナルの『攻殻機動隊』を観直し、2017年の新しいそれと観比べてみた。

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『火花』 『夜を乗り越える』 又吉直樹

 

 『東京百景』(又吉直樹)についての感想を書いた。時期を同じくして読んだ『火花』と『夜を乗り越える』に関しても、備忘録として書いておこう。

 

 まず、300万部のベスト・セラーとなった『火花』。この本の存在はずっと知っていたし、書店で見かけることも何度もあった。香港の九龍公園の向かいにある、日本語の古本を扱う小さな書店ですら、『火花』を見かけた。

 又吉さんの小説としての二作目の『劇場』が出たことで、『火花』のブームが下火になったと感じ、やっとその『火花』を手に取ってみようという気になった。

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『東京百景』 又吉直樹

 

 2015年以降、一躍時の作家となった、お笑い芸人であり作家でもある又吉直樹さん。彼の作品である『東京百景』『夜を乗りこえる』、そして300万部というベスト・セラーとなった『火花』を遅ればせながら読んだ。

 

 現在、巷で話題となっている『劇場』は、まだ手に取っていない。東京の100の心象風景を集めた『東京百景』を最初に読み、続けて『夜を乗り越える』『火花』と読んでみた。「この人は(日本文学という範疇の中では)本物だ」とよく分かったので、いずれ『劇場』や他のエッセイ集なども読むことになるだろう。

 

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BBCで紹介されている「東京の通勤(電車)の現実」

 

 インターネットのおかげで、国内外のニュースはネット経由で容易に目にすることができる。私は英語のニュースは使い勝手の良いBBCの無料アプリで、ほぼ毎日チェックしている。同じくBBCのポッドキャストはいまいちなのだが、本業であるニュースの方は、無料でいくらでも読めるので重宝している。日本の旧マスメディアは海外の調査機能が脆弱なので、BBCなど大手の情報をただ日本語に翻訳して伝えているということが多い。

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まだまだリーズナブルな葛西臨海水族園、でも。

 

 毎日多くの人々が、どこかのぼせたような顔付きで引き寄せられるJR京葉線「舞浜」駅のお隣に、日々の利用者の数が舞浜駅より一桁は少なそうな駅がある。その名も、「葛西臨海公園」。そして、その東京湾に面した葛西臨海公園の中に、「葛西臨海水族園」はある。

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寄藤文平さんの本を三冊ばかり手にする

 

 10年以上も前になるだろうか、非喫煙者である自分が『大人たばこ養成講座』をその面白さで買ってしまったのは。

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やっぱり、絵馬が好き。@羽田空港国際ターミナル

 

 以前、日本国内の空港では割と好きな、「羽田空港の国際ターミナル」について触れたことがある。その中でも、絵馬のある5階のコーナーは、訪れるたびにサプライズのある「濃い空間」だ。ある意味、自分にとっては「恋空間」であるかもしれない。

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分かりやすい、『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』

 

 20167月に文春文庫から出版された『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(井上智洋)を読んだ。

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台湾でもヒット中、『君の名は。』

 

 2016年の邦画は、話題作が多い。『シンゴジラ』のヒットの後、新海誠監督の『君の名は。』が公開され、大当たり。日本国内だけで興行収入200億円も視野に入ってきているという。

 

 10月末、ハロウィン前日に台北101の近くで、『君の名は。』を観た。320台湾ドル、約1000円にて。

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そうとう久しぶりに「下敷き」を買う

 

 「下敷き」、それは紙の下に敷いて、上に乗った紙の上での書き味を向上させる、「少し硬めの縁の下の力持ち」だ。「縁の下」というか、「紙の下」であるが。

 

 先日、そうとう久しぶりに「下敷き」を買った。中国人の友人を連れて、葛西臨海水族園に行った折り、ショップの中でたまたま目に付いた「お魚漢字100下敷き」がビビッと来てしまい、水族園を観終わった所で購入してしまった。「ジャケ買い」である。

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