国歌が抗日の歌という中国と、天皇の長寿を願う日本

 

 中国の国歌の歌詞が「思い切り抗日」だということは、中国語を学んだことのある人は知っているかもしれない。しかし、自称「中国通」という日本からの駐在員であっても、中国語を学ぶ意欲が一切ない場合には、意外に知らなかったりする。

 

 以下がその歌詞だ。 

 

 

起来!不願做奴隷的人們!

把我們的血肉、築成我們新的長城!

中華民族到了最危険的時候、

毎個人被迫着発出最後的吼声。

起来!起来!起来!

我們万衆一心、

冒着敵人的炮火、前進!

冒着敵人的炮火、前進!

前進!前進!進!

 (日本語の字体での表記)

 

 

 これを日本語に訳すと、こんな感じになる。

 

<中国国歌:義勇軍進行曲 日本語訳>

 

立ち上がれ!奴隷となることを望まぬ人々よ!

我らの血肉をもって新たな長城を築こう!

中華民族に最大の危機がやってきた、

全ての者が最後の雄叫びをあげる時がきた。

立ち上がれ!立ち上がれ!立ち上がれ!

我々の万人が心を一つにし、

敵の砲火をくぐり抜け、進め!

敵の砲火をくぐり抜け、進め!

進め!進め!さあ進め!

 

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帰ってきた、MBKムエタイ・ナイト!

 

※2019年の雨季になり、MBKムエタイ・ナイトが帰ってきました!

 

 

 「世界最強の立ち技格闘技」との呼び声も高いムエタイであるが、タイ王国の首都バンコクではこの試合を無料で観戦する方法がある。

 

 

 バンコクの中でも最も栄えた繁華街であるサイアム。BTSのナショナル・スタジアム駅を降りたところにあるショッピング・モールとオフィスタワーの複合施設であるMBK(マーブンクロック)の東急デパート玄関口にて、毎週水曜日の夜にタイ・ボクシングであるムエタイの試合が行われているのだ。

 

 

(※開催日程や時間は要確認)

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北京・上海と香港の地下鉄に見る基本理念の差

 

 北京の地下鉄網は2008年の北京オリンピックを界に急激に整備が進み、今日では世界でも地下鉄網が発達した地域となった。同様に2010年に万博を開催した上海でもそれを契機に地下鉄の整備が一気に進み、上海の街には総延長距離で東京を超える程の地下鉄網が整備されている。

 

 かたや、イギリスの統治下時代に一足先に地下鉄が引かれていた香港では、そう目立った地下鉄の延長工事はないのであるが、それでも北京・上海、そして香港の地下鉄を乗り比べてみるとその「乗客サービスの基本理念」の違いがはっきりと肌で感じられる。

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羽田空港、国際便に搭乗する際に気を付けたいこと

 

 羽田空港を何度か利用している人なら間違えることはないのであるが、羽田空港から国際線に搭乗する場合、ひとつ気をつけなければならないことがある。

 

 それは、「羽田空港発の国際線は、すべてターミナルIから出ている」ということだ。羽田をよく利用する人からすると、「なんだ、当たり前だろう」と思われるかもしれないが、この表記が意外に曲者なのである。

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タイ王国の猿山にて日の出を観る

 

 プラチュアップ・キーリー・カン県は、海辺が東に向いているので「日の出」を拝むことができる。パタヤやプーケット島の多くのビーチのあるエリアは主に西向きなので、「日の入り」を観ることができるが、やはり爽やかな1日のスタートを切るには、「日の出」を拝める方向の海の方が良い。

 

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タイ王国の港町:プラチュアップ・キーリー・カン

 

 タイ王国には世界的に有名な海辺の街がいくつかある。知名度の高いプーケット島やパタヤの街は、静かに海辺で寛ぎたい人々にはお勧めできない地に成り果ててしまった。

 

 

 どちらにも多くの中国大陸人(ここで大陸人と書く場合、多くの場合「漢民族」を指す。少数民族は価値観が異なるので)が押し寄せており、また大挙する団体の一角を占めるロシア人の群れも、ロシア語だけで生活のできる独自のコミュニティを形成している。

 

 プーケット島やパタヤは、多くの人にとっての「旅先」としての賞味期限を過ぎ、すでに「漢民族やロシア人の生活圏に組み込まれた島や街」となっている。

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タイ王国のビールの水割り

 

 

 タイ王国で麦酒といえば、特に有名なものが3種ある。

 ビア(タイ語で麦酒は英語のビア)・シン、ビア・レオ、そして象の名を冠したビア・チャーンだ。

 

 値段はビア・シン、ビア・レオ、ビア・チャーンの順に安くなるのであるが、最も度数が高いのはビア・チャーンである。この3種の中では、ビア・チャーンは手っ取り早く酔いたい人たち向けの麦酒とも言える。

 

 さらに安いアーチャーなる酒類もあるが、相当に不味いことで知られる。ミャンマーやラオスからの出稼ぎ工事現場員ぐらいしか飲まず、タイ人でも常飲している人は少ないのではないか、という味だそうだ。    

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モンゴルでは日本の「あの車」が売れている

 

 モンゴルの首都、ウランバートル。人口3百万人の小さな国モンゴルの首都だが、そこに人口の半分以上が集まっているという。残りの人々は、ロシアと中国に挟まれた比較的広大な国土に点在して暮らしている。かつてのように放牧民(ノマド)のスタイルを貫いている人々もいれば、便利な鉄道駅のそばの小さな町に暮らす人々もいる。

 

 近年、経済発展と共に、首都のウランバートルには背の高いビルも多く立ち並び始めている。しかし、ウランバートル以外は草原や山々、砂漠などがずっと広がるモンゴル。飛行機でチンギスカーン国際空港に降り立つよりも、電車で中国やロシアからモンゴルを訪れると、地平線や美しい高原など、雄大な車窓からの景色を堪能できる。

 

 そんなモンゴルの首都、ウランバートルでも近年は車がぐっと増えた。駅の周囲や街の中心部では一丁前に朝晩は「渋滞」するほどだ。

 

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フィンランドといえば、ムーミンだけれど

 

 北欧の「フィンランド」と聞けば、多くの人はトーベ・ヤンソン作の『ムーミン』を思い浮かべるのではないだろうか。ゲームをする人なら、鳥たちを飛ばして豚の軍団をやっつける『アングリー・バード』を思い浮かべる人もいるだろう。こちらは映画化もされている。また、サンタ・クロースの誕生地としても有名だ。(面白いことに、どれも空想上の存在なのは共通している。)

 

 そんなフィンランドを訪れると、お土産に「ムーミン関連の商品」を手にしたいと考える人も少なくないだろう。しかし、ヘルシンキの公式ムーミン・ショップを覗いてみると、がっかりしながら何も手にせず店を後にする日本人が続出しているようだ。というのも、「品揃えが日本よりもそう多くなく(場合によっては乏しく)、その上に値段が高い」という理由がある。

 

 フィンランドの首都ヘルシンキの中央駅から、西に徒歩2分ほど行った所に、FORUMというショッピング・センターがある。そこの2階の公式ムーミン・ショップを覗いてみると、その店舗の狭さとプライシングの高さに目が点になる。

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旅の装備:使い捨てコンタクトレンズ

 

 世界一周をしている旅人がブログで公開している項目の一つに、「旅の荷物」なるものがある。

 

 自分も旅する際にはその長短や目的に応じ、旅の荷物を考慮しつつ旅しているわけだが、「誰かの参考になるかもしれない」と思い、今後は少しずつ書き留めていこうと思う。

 

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越境する船旅の愉しみ(フィンランド・エストニア)

 

 北欧諸国の東端フィンランドから、バルト三国の最北端のエストニアの間の往来には、陸路でロシアを経由せずとも「船旅」という手段がある。しかも、陸路よりも船旅の方が格段に速い。ヘルシンキからエストニアの首都タリンまで、わずか2時間ばかりでついてしまうのだ。逆もまた然り。

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マカオには、素敵な町角がある。

 

 マカオにて、現地在住の友人に連れられ、大型ホテルの無料送迎バスと有料路線バスを駆使し、マカオの中を6時間ばかり駆け足で見て周った。やはり地元を知悉する友人が一緒だと動くのが楽だ。たったの6時間の滞在でも、自分だけなら2日はかかるような工程をスムーズに移動し楽しめた。

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マカオでは大型ホテルの無料送迎バスを使うとお得

 

 大陸の景気が急激に減速し、カジノの収入も前年割れ数十パーセントというマカオ。それでも、まだまだこの地を訪れる人は少なくない。むしろ、マカオの面積や見所の割に、以前は訪問者が多過ぎたとも言える。

 

 少し落ち着きつつあるマカオにおいて、旅人にとってマカオ観光に便利な移動手段がある。それは大型ホテルの無料送迎バスだ。

 

 カジノの太客(大金をカジノで使うお客)ならまだしも、一般的な旅人にとって、マカオの物価は高く感じるのではないだろうか。なにせマカオの物価は香港より高いほどである。

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ベトナム三番目の都市のアクセシビリティーの高さ

 

 ベトナム社会主義共和国の首都は、北部にあるハノイであり、ハノイは経済規模では国内二番手である。ベトナム経済で最大の街は、南部のホーチミン(サイゴン)であることは言うまでもない。では、ベトナム共和国で三番目の経済都市はどこか?

 

 ベトナム事情を少しかじった人ならば即答できる問いであるが、それはベトナム中部にあるダナン(Da Nang)だ。

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「ハノイ・ヒルトン」と呼ばれた、ギロチンのある刑務所

 

 ベトナムの首都ハノイの中心部、ハノイ駅とホアン・キエム湖との間に、有名な刑務所がある。かつてベトナム戦争時の米兵捕虜から、たっぷりと皮肉を込め「ハノイ・ヒルトン(The Hanoi Hilton)」と呼ばれた「ホア・ロー刑務所」がそれだ。

 

 今日、ホア・ロー刑務所の一部はまだ現存し、それは、「ホア・ロー刑務所ミュージアム(Hoa Lo Prison Museum)」として一般公開されている。

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中国遼寧省丹東市:北朝鮮との国境の街

 

 北京から快速列車の硬座席に座り、13時間55分もかけて遼寧省は丹東(ダンドン)の街にやって来ました。今回は丹東の街の様子をお伝えします。

 

 

 さて、北京から14時間ほどかけ、夜行列車に揺られてやってきた丹東。ほとんど眠ることができず、他の乗客もさぞ疲れていることであろうと思うが、はたから見ていると皆わりと元気だ。長時間の列車の旅に慣れているのであろう。いやむしろ、14時間の列車の旅というのは、中国大陸では「そう長い旅路でもない」と認識される。24時間以上だと、「さすがに長いね」となるが。

 

 丹東の駅は、中国のどこにでもある地方駅という趣で、ここからすぐ目と鼻の先に、北朝鮮との国境があるという緊張感は特になかった。

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中国鉄道:北朝鮮との国境の街へ

 

 北朝鮮と陸地で国境を接する国は、世界に三つある。

 韓国(南朝鮮)、ロシア、そして中国だ。

 

 北朝鮮の最大の支援国である中国は、南の韓国同様、北朝鮮と比較的長い国境線を接している。目視するだけでも、韓国と北朝鮮の国境の二倍以上の長い国境線だ。毛沢東による文化大革命時代など、かつての中国も今日の北朝鮮同様に途方もなく貧しい時期もあったが、現在では世界第二の経済大国である。それが「外見だけの張りぼてかどうか」はひとまず置いておいて、総和では世界第2位であることは疑う余地はなさそうだ。

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徒歩でもある程度観て周れる、フィンランドのヘルシンキ

 

 いくつか、北欧はフィンランドの「世界遺産スオメンリンナ島」について書きました。

 

  今回は、フィンランドの首都ヘルシンキのコンパクトさについて。 

 

 

 北欧の東の端に位置するフィンランドは、人口約550万人と、人口だけをとると「小さな国」に思える。しかし、数百万人の人口しか持たない「ネーション」というのは、実は世界を見回してみると多くあり、日本のように一億を超える大国の方が数えるほどしかない。

 

 実際に数えてみよう。

 

 中国、インド、アメリカ、インドネシア、ブラジル、パキスタン、ナイジェリア、バングラデシュ、ロシア、メキシコ、日本、フィリピン。たったの12ヵ国だ。

 

 逆に、100万人から1000万人以下の人口の国は、66ヵ国もあるようである。

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