ASEANのゲイ事情6 タイ王国 2017年度 魔性の女王?

 

 先日(7月)、タイ王国のレディー・ボーイ期待の新星であるYoshiちゃんを取り上げた。タイ王国には各種ミス・コンテストやミスター・コンテストと並んで、レディー・ボーイ(トランス・ジェンダー)のミス(元ミスター)・コンテストが毎年いくつも開催されている。その中で最も知名度と名誉のあるのが、パタヤに大型店舗を構えるレディー・ボーイたちのショー・キャバレーである「ティファニー」の開催する、「ミス・ティファニー・コンテスト」である。

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『攻殻機動隊 Ghost in the Shell (1995, 2017)』を観比べる

 

 アニメーション界では伝説的な作品となっている、押井守監督の『攻殻機動隊』は、国内外のクリエイターに多大な影響を与えた作品として名高い。欧米のライブ・アクション(実写版)の映画監督たちの多くにも影響を与え、押井守監督を崇める国際的に著名な監督も少なくない。あの『マトリックス』の緑の数字や文字がコロコロと変わるデジタル映像も、この『攻殻機動隊』へのオマージュとさえ言えるだろう。

 

 2017年、ハリウッド版の実写映画である『攻殻機動隊』がリリースされ、劇場で観るタイミングを逃したのでDVDで観た。今回、1995年のオリジナルの『攻殻機動隊』を観直し、2017年の新しいそれと観比べてみた。

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『火花』 『夜を乗り越える』 又吉直樹

 

 『東京百景』(又吉直樹)についての感想を書いた。時期を同じくして読んだ『火花』と『夜を乗り越える』に関しても、備忘録として書いておこう。

 

 まず、300万部のベスト・セラーとなった『火花』。この本の存在はずっと知っていたし、書店で見かけることも何度もあった。香港の九龍公園の向かいにある、日本語の古本を扱う小さな書店ですら、『火花』を見かけた。

 又吉さんの小説としての二作目の『劇場』が出たことで、『火花』のブームが下火になったと感じ、やっとその『火花』を手に取ってみようという気になった。

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『東京百景』 又吉直樹

 

 2015年以降、一躍時の作家となった、お笑い芸人であり作家でもある又吉直樹さん。彼の作品である『東京百景』『夜を乗りこえる』、そして300万部というベスト・セラーとなった『火花』を遅ればせながら読んだ。

 

 現在、巷で話題となっている『劇場』は、まだ手に取っていない。東京の100の心象風景を集めた『東京百景』を最初に読み、続けて『夜を乗り越える』『火花』と読んでみた。「この人は(日本文学という範疇の中では)本物だ」とよく分かったので、いずれ『劇場』や他のエッセイ集なども読むことになるだろう。

 

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ASEANのゲイ事情5:美しすぎるレディー・ボーイ

 

 「深淵なレディー・ボーイの世界」で紹介した、 タイ王国のトップ・レディー・ボーイである俳優・モデル業の「POYちゃん」の活躍の場は、すでにタイ王国だけでなく近隣の中国や香港、台湾にも広がっている。

 このシリーズは前回まで「東南アジア諸国連合のゲイ事情」としてきたが、やや長いので、今回から「ASEANのゲイ事情」としよう。

 

 さて、POYちゃんは20年の歴史を誇るレディー・ボーイのミスコンテストである「ミス・ティファニー」の出身者であるというが、本年2017年の「ミス・ティファニー・ユニバース」には、「POY No.2」との呼び声も高い、「期待の新星」が参加している。それが今回紹介する、ニックネーム「Yoshiちゃん」である。

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タイ王国で定番の下ネタ その1

 

 どこの国であっても、程度の差はあれ、「下ネタ」で盛り上がることはよくある。人間が存在する限り、男女の営みがあるのは世界共通であり、そうした下世話なネタはどこの世界にもあるのだ。

 国籍の異なる人と知り合って間もない間柄でも、下ネタを挟むことによって、グッと関係性が近くなるように感じられることもある。時と場合によっては、逆効果になる劇薬でもあるので、取り扱いには注意が必要であるが。

 

 タイ王国の「タイ」とは、「自由」や「人」という意味を表す言葉であるという。確かにタイの人々は、真面目や几帳面だけが取り柄の一般的な日本人よりも、色々な意味で「はるかに自由な人」が多い気がする。

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BBCで紹介されている「東京の通勤(電車)の現実」

 

 インターネットのおかげで、国内外のニュースはネット経由で容易に目にすることができる。私は英語のニュースは使い勝手の良いBBCの無料アプリで、ほぼ毎日チェックしている。同じくBBCのポッドキャストはいまいちなのだが、本業であるニュースの方は、無料でいくらでも読めるので重宝している。日本の旧マスメディアは海外の調査機能が脆弱なので、BBCなど大手の情報をただ日本語に翻訳して伝えているということが多い。

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まだまだリーズナブルな葛西臨海水族園、でも。

 

 毎日多くの人々が、どこかのぼせたような顔付きで引き寄せられるJR京葉線「舞浜」駅のお隣に、日々の利用者の数が舞浜駅より一桁は少なそうな駅がある。その名も、「葛西臨海公園」。そして、その東京湾に面した葛西臨海公園の中に、「葛西臨海水族園」はある。

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しばしばインドネシア化する香港の公園

 

  イギリスの植民地時代を経た香港は、日本よりも外国人ワーカーの受け入れを積極的に行ってきた。そもそも、中国の一地方である小さな漁村や港町から急激に発展した地域なので、移民が多く行き来することに対し、抵抗が少ない土壌があるのだろう。

 

 それにしても、ここ数年の香港では、中国でありながら、ASEANの風が吹いているかのように思える。かつては英語の使えるフィリピン人の家政婦さんやブルー・カラーの人々が多かったが、ここ数年で急激に英語のそううまくない、まして中国語などほとんどできないインドネシア人女性の労働者が多く見られるようになった。

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香港のSOHO地区にて、ハイファイブをする店猫と出逢う

   

 香港を歩いていると、ふと目を惹かれる店がたまにある。

 

 先日、かつて小学校や警察の寮として使われていた建物をリノベーションして作られたPQMを見た後に、PQMのすぐ鼻と目の先にある店に惹かれ、店内に足を踏み入れてみた。

 

 店頭の写真を撮るのを忘れてしまったので、Googleの地図情報からストリートの風景を切り取った。写真の左側の店が今回訪れた「創藝無限」である。店名が読みづらい。

 

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バンコクで私がよく行く書店と、その書店一押しの作家

 

 タイ王国の首都バンコクに滞在している時に、気がつくと夜間の蛍光灯の周りに屯する夜光虫のように吸い寄せられている書店がある。高級ショッピング・モールであるパラゴンに店を構えるKINOKUNIYAがそれである。日本と比べてもずっと高いパラゴンで服飾品の買い物をすることはまずないが、食事や書店、映画館にはよく足を運ぶ。

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プチお得情報: Booking.comのお友達紹介キャンペーン

 世界の宿の予約サイトの代表格の一つであるBooking.comが、友達紹介キャンペーンをやっている。本キャンペーンに紹介した人、紹介された人の双方に1800円のキャッシュ・バックがあるというもの。また「友達」といっても、見ず知らずの人でも良いのだ。

 

 このキャンペーンの面白いところは、「友達紹介キャンペーン」と謳いながら、以前からBooking.comを使っていた既存のユーザーでもキャンペーンの対象になるというところだろう。つまり、前々からBooking.comを宿予約の選択肢の一つにしていたユーザーに対して、「浮気して他のサイトで予約せず、Booking.comで予約をして下さいね」と再利用を促す目的もある。

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寄藤文平さんの本を三冊ばかり手にする

 

 10年以上も前になるだろうか、非喫煙者である自分が『大人たばこ養成講座』をその面白さで買ってしまったのは。

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名作だが、観る人を選ぶ『ムーンライト』

 

 先日のアカデミー賞の作品賞を受賞した『ムーンライト』。

 

 アカデミー作品賞の発表の際に、『ラ・ラ・ランド』と間違えて発表されてしまい、『ラ・ラ・ランド』陣を歓喜させた後に、「すみません、実は『ムーンライト』でした」、という悲喜こもごものオチをつけることになったアカデミー賞の授賞式は、今後も語り継がれることであろう。

 

 この『ムーンライト』を韓国はソウルのロッテ・ワールドにて観てきた。

 

 蛇足であるが、ソウルのロッテ・ワールドのシネマには、ギネス・ブックに登録されているという「世界最大のスクリーン」があるらしい。『ムーンライト』の公開は、普通の「そこそこ大きなスクリーン」であったので、この「世界最大のスクリーン」を堪能することはできなかった。といっても、巨大なアイマックスのスクリーンで観るような内容の作品でもないが。

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韓国の「ゆるキャラ」の「魂」をうっかり見てしまった

 

 2018年、韓国で開催される予定の冬季オリンピック。その開催地名から「ピョンチャン・オリンピック」と呼ばれるらしい。

 

 「ピョンチャン・オリンピック」には、主に二種類のマスコットが活躍するようで、ユーチューブでも彼らの姿を見ることができる。ホワイト・タイガーの「ソーホラン(Soohorang)」と「その相棒のクマ」がそれだ。以下の動画を観た感じでは、ソーホランがメインのキャラクターであり、クマはその「連れ」的な感じがする。

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