フィリピンのボラカイ島でよく食べたもの

 

 フィリピンの庶民がよく食べる料理は、欧米のファスト・フードであることが多い。一言で言うと、「すぐに食べられ、脂っこく、かつ安い」という食品だ。食生活が欧米型なので、体型が欧米人化しているフィリピン人も少なくない。つまり、太っちょさんだ。

 

 ボラカイ島に滞在中、何度かピザを食べた。島の中央のステーション2からバラバック・ビーチへと向かう道に、その小さなピザ屋はある。向かいに小さな雑貨店があり、ピザ屋の名をLolas Pizzaといった。欧米人の男性とフィリピン人の女性が経営するピザ屋であるが、おそらく欧米人がパトロンとなり、フィリピン人の女性は経営権などを取得する際に名義を貸している恋人か何かなのだろう。

 Lolas Pizzaには、数種類のピザがあるが、100ペソ前後で注文してからキッチンの窯でピザを焼いてくれる。焼きたてで薄地のピザは、値段の割に美味であり、顧客の多くは欧米人であった。

 

 お腹の空いている男性がメインの食事とするのであれば、一人で一枚を平らげられる質量であり、おやつ代わりにするなら、誰かとシェアをしても良い量だ。テイク・アウトをして、浜辺でビール片手にピザを食べるのも良い。

 

 そして、ボラカイ島に滞在した1週間ばかりの間に、私がもっともよく口にしたのは、なんとマクドナルドの10ペソのアイス・クリームであった。

 

 

 言うまでもないが、ボラカイ島は暑い。日中の日差しは容赦なく照りつける。

 

 部屋にこもっているのも退屈なので、ボラカイの島を探索しに出るのであるが、少し歩き周るだけで暑さがこたえる。そんな時、冷房のよく効いたマクドナルドは、ふらっと立ち寄るのに良いロケーションに2箇所ばかり店舗を構えており、たったの約30円で火照った体を冷やせるアイス・クリームは、眼にも嬉しいものであった。

イタリアのローマなどでは、スーツ姿の中高年の男性でも、ジェラートなどをほうばる姿は様になるのだが、フィリピンのボラカイ島のマクドナルドで頻繁にアイス・クリームを口にする自分は、島の中ではやや例外的な存在であったかもしれない。

 

 Lolas Pizzaのピザも十分にジャンク・フードであるが、マクドナルドの食品を口にするよりはずっとマシな気がするのは、「ピザ」という料理を「ハンバーガー」よりも上のものだと考えているからなのだろう。ピザとハンバーガー、それぞれの食材を冷静に見ていくと、そう変わらない気もするけれど。

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アイスの後ろに視線を感じることも