国歌が抗日の歌という中国と、天皇の長寿を願う日本

 

 中国の国歌の歌詞が「思い切り抗日」だということは、中国語を学んだことのある人は知っているかもしれない。しかし、自称「中国通」という日本からの駐在員であっても、中国語を学ぶ意欲が一切ない場合には、意外に知らなかったりする。

 

 以下がその歌詞だ。 

 

 

起来!不願做奴隷的人們!

把我們的血肉、築成我們新的長城!

中華民族到了最危険的時候、

毎個人被迫着発出最後的吼声。

起来!起来!起来!

我們万衆一心、

冒着敵人的炮火、前進!

冒着敵人的炮火、前進!

前進!前進!進!

 (日本語の字体での表記)

 

 

 これを日本語に訳すと、こんな感じになる。

 

<中国国歌:義勇軍進行曲 日本語訳>

 

立ち上がれ!奴隷となることを望まぬ人々よ!

我らの血肉をもって新たな長城を築こう!

中華民族に最大の危機がやってきた、

全ての者が最後の雄叫びをあげる時がきた。

立ち上がれ!立ち上がれ!立ち上がれ!

我々の万人が心を一つにし、

敵の砲火をくぐり抜け、進め!

敵の砲火をくぐり抜け、進め!

進め!進め!さあ進め!

 

 ユーチューブにて、この歌がどんな曲なのかは以下で聴くことができる。

  

https://youtu.be/CMD7fx0rgH0

 これは日本人としては、なかなかに頭がクラクラする内容の歌詞ではあるが、曲(音楽)は客観的に「よい曲だな」と個人的には思う。(こんなことを書くと、ネトウヨの皆さんにお叱りを受けるかもしれないが)。

 

 「国際的な運動会」であるオリンピックの時などには、人口が多くスポーツ選手の育成も英才教育である中国の国歌は、メダル獲得数に準じて頻繁にかかる訳だが、中国選手としては、「この歌を聴くとアドレナリンが分泌されて競技への士気が上がる」というものだろう。あるいは、「これで中国に帰ったら英雄扱いされて、今後は広告収入などでウハウハだ」と将来の生活の安泰に胸をときめかせているのであろうか。

中国国歌の譜面。ウィキペディアより拝借しました
中国国歌の譜面。ウィキペディアより拝借しました

  

 片や、日本の国歌の様にスロー・テンポで「天皇の長寿を願う気持ち」を切々と唄いあげる歌は、競技の前にはどうも向いていないような気もする。特にオリンピックのようなスポーツ大会では、どうだろう。

 

 中国の「抗日」の国歌、そして日本の「天皇の長寿を願う歌」。人間の共同幻想である「国家」に付随する「国歌」とは、どこも似た様なレベルのものが多いのかもしれない。

 

 

 

国家とは、「人々の共同幻想」なのだからして。

 

 

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