済州(ジェジュ)島の白砂の浜を堪能

 「優しいマッコリの夜」が明けた翌日、ソウルっ子の友人がまた別の済州(ジェジュ)島の友人を呼び出していた。ソウルでの生活に疲れて、ジェジュ島でレストランを開いているという。

 

 韓国と中国との関係性が、米国の防衛ミサイルシステムの韓国への設置によりギクシャクし、中国共産党お得意の嫌がらせで大陸からの観光客が激減しているのだ。

 

 さて、車で迎えに来てくれた済州島でレストランをやりくりしている新しい友人は、まず我々を白浜のビーチに連れて行ってくれた。済州島に白浜のビーチがあるとは期待していなかったので、この抜けるような白い砂に正直驚いた。

 「中国大陸の観光客はうるさいから、少なくなってちょうどいい」と強がりを言っていたが、ビジネス的には目論見が外れてしまって大変だろうと思う。レストランが忙しければ、週末の日中であったとしても、ソウルと日本から来た我々をゆっくり観光案内などしていられなかったであろう。

 

 訪れたのが冬場であったので、海には入らなかったが、これが夏場であれば海水浴にうってつけの場所であろう。遠景に風力発電の巨大なプロペラが見えるのも、なんだか幻想的である。自然そのものではないが、新海誠監督のアニメーション映画のシーンに、こんな舞台が出てきそうである。

 

 ビーチ沿いには、小洒落たカフェやレストランが並ぶ。カップルや新婚旅行の人々からしたら、なかなかにロマンチックなロケーションだ。幸いなことに、中国大陸からの団体客もおらず、静かに美しい浜辺を堪能することができた。

 

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 そういえば、済州島では、欧米からの観光客の姿はほとんど目にすることがなかった。世界各地の「いい場所」を旅して歩く欧米人にとって、「ずば抜けた自然」や「圧倒的な文化」のないこの島は、旅慣れた彼らの選択肢には残念ながら入らないのかもしれない。それでも、「再訪してみたい、そこそこ快適な島」であるのだけれど。

 

 早めのランチ、浜辺の散策、コーヒーで一息ついた後、済州島の東部にある「世界遺産の砦」を目指した。砦への道すがら、道路沿いで売られていた干しスルメを買って、頬張りながら砦を目指した。

 

 

また訪れたい、済州島。