「Apple丸の内」で香港を想う

 

前回のブログ「Apple丸の内」を初訪問からの続きです。

 

 

さて、いよいよ自分がマックの修理予約をしていた時間が回ってきた。

 

アップルストア(アップルの直営店)では、お店の混雑や余計な待機時間を避けるために、修理やその他の相談事は全て予約制で対応している。指定の時間までに該当の店舗まで行き、スタッフに要件を伝える。空いていれば予約をした時間の前からチェックインでき、混雑している場合は予約時間になるまで待つことを想定しておけば良い。

 

当日、私への応対をしてくれたのは日本語流暢な香港人のSさん。聞けば日本に来てまだ二年半かそこらだというが、日本語でのコミュニケーションは完璧であり、その学習能力の高さに下を巻く。彼は普通に英語・広東語を使い、さらに日本語にも相当に通じているようであった。

 

Sさんが香港人であるということで、幾つもの香港での想い出が去来する。よく歩き回った香港・九龍の中心部、ビクトリア・ピークからの夜景、かつて安かった頃によく通ったアウトレット・モール、予想以上に狭かったディズニーランド、古き良き漁村の町を垣間見られる大澳(タイオー)、煌びやかな雰囲気の夜市、映画『ブレードランナー』の実写版のようにこれでもかと路に突き出た看板の数々、香港島の名物交通であるダブルデッカーの路面電車、深圳へと抜ける地下鉄の車窓、新界の山の中にある慈山寺香港映画に出てきた幾つもの街角、なんでもない想い出の多くが気軽に香港に行けない今では愛おしい。

 

 

コロナ禍の今日、Sさんにとっても香港に帰るのは、気軽にはいかないという。「香港に戻って隔離が21日、少し香港で遊んでから日本に戻って来てまた1週間」という。まして中国政府が香港政府と香港市民への締め付けをあれだけ厳しくし、かつての香港の雰囲気は失われているであろうことを考えると、とても複雑な気分だろう。

 

香港の最大級のアップルストアは、香港経済の中心地である巨大な国際金融センターの下層階に入るショッピングモールである「ifcモール」の中にあり、ここにも何度か足を運んだ記憶が蘇る。

 

 

ある時期、香港の街をよく歩いた。

時には一人で、またある時は友人と、そして家人とも訪れた。

 

香港がかつてのような民主的な地域では無くなってしまっていくのを見るのは、香港人でない自分にも辛いものがある。

 

でもまたいつの日か、かつての美しい香港の面影を探しに、彼の地を訪れたい。

 

東京から香港を想う

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