羽田空港のココロ踊る場所

 

 前回、羽田空港の「国際ターミナルのI」と「国内ターミナル1ビル」の「Iと1」が紛らわしいことを書きました。今回は羽田空港国際ターミナルの「ココロ踊る場所」に関して。

 

 

 日本の関東にある空港の中で、好きなターミナルはどこかと聞かれれば、今では「羽田空港国際ターミナル」と答える。

 

 では、その国際ターミナル・ビルの中で、どこが特に好きかと言うと、最上階5階の中央部近くにある「絵馬コーナー」だ。(実際に「絵馬」が描かれている訳ではありませんが、便宜上「絵馬」と呼んでおきます)

 

 

 日本に数十はある空港の中で、「願掛けの絵馬コーナー」のある空港は、おそらくこの羽田空港国際ターミナルだけではないだろうか。そもそも、寺社で「絵馬をかける」という行為をするのが、日本以外の寺社仏閣ではほとんどないであろうから、世界200ヵ国かそこらの多くの空港においても、ひょっとするとここにしかないものなのかもしれない。

 

 特別に係員がいるわけでもなく、絵馬は自動販売機で販売されている。絵馬に書かれた文字には、日本語あり、韓国語あり、英語あり、中国語あり、何語だか判別しない文字あり、絵文字ありといった具合だ。

 大人の願望は「より具体的な内容」のものになる傾向があるが、子供達の絵や文字による絵馬は、その内容が微笑ましいものもある。中にはまだ文字が書けない子供なのか、外国人なのか判別のしようがない絵馬もあり、そうした絵馬を搭乗ゲートへと入るまでの幾ばくかの待ち時間、こっそりと垣間見て楽しんでいる。

 

 

 「個人的な願望の色の強いもの」よりも、私利私欲を捨てた「世界平和」など大局的な「願い」が書かれた絵馬の方が共感しやすい。中には「絵馬を見る人の視線」を意識して書かれたとも思えるものもあるが、どれも興味深い。搭乗前の短い時間には、壁一面にぶら下がった絵馬を一つ一つ見ているだけの充分な時間はないので、たまたま目に入った絵馬だけを覗き見するに過ぎないのだけれど。

 

 「羽田空港」という土地柄、「航空会社のパイロットや客室乗務員になりたい」、「航空会社の地上職員になりたい」などの夢や願望を綴ったものも多く見られる。人気のある職種らしいので、皆が皆、夢が叶うわけではないのだろうけれど。

みんなの願いが、良いところに着地しますよう。

 

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