先日、事前に査証(ビザ)なしで渡航できる国の多いパスポートの順位の記事をニュースで目にした。何かの役に立つかもしれないので、ここにその内容を大幅に改変し、感慨と共にお伝えしておこう。

まず、査証(ビザ)なしで渡航できる国の多い「世界最強のパスポート」のトップテンは、以下のような並びとなっていた。
1. 日本 191(カ国・地域)
2. シンガポール 190
3. 韓国・ドイツ 189
4. イタリア・フィンランド 188
5. スペイン・ルクセンブルク・デンマーク 187
6. スウェーデン・フランス 186
7. スイス・ポルトガル・オランダ・アイルランド・オーストリア 185
8. 米国・英国・ノルウェー・ギリシャ・ベルギー 184
9. ニュージーランド・マルタ・チェコ・カナダ・オーストラリア 183
10. スロバキア・リトアニア・ハンガリー 181
上記のように、いよいよ「日本国のパスポート」が単独一位となったとのこと。

ところが、「日本人の素行が良いので、世界の国々が日本人をビザなしで受け入れてくれている」のかといえば、そうでもなさそうだ。と言うのも、日本のパスポートが最強のパスポートに上り詰めるまでの時期、日本人が海外で起こした事件は増加している。またその対価として日本が諸カ国・地域に支払ったお金は、日本の最長政権である「安倍政権」において、「海外諸国にばらまいた資金援助の総額が60兆円にのぼる」のである。
実のところ、その「お金への見返り」に査証(ビザ)の規定を緩和してくれた国も少なくない。例えば、ロヒンギャ問題で西欧諸国から締め付けを食うミャンマーなど。(色々と問題のあるミャンマーには、9000億も国民のお金を勝手にあげちゃった日本政府)

日本国内では「年金の約束を反故」にし、「貧困児童比率が過去最高」となり、「国民の税負担率は上昇」を続け、「高等教育のコストは上昇・質は低下」、「医療費の自己負担比率も上昇」を続けている。日本で暮らす人々の平均的なQ O Lは、明らかに低下しているだろう。そんな中で、海外諸国には国民から強制的に吸い上げた税金のうち60兆ものお金をばらまく、豪快な安部政権。

今年か来年にでも、「ばらまき効果」によってさらに査証の免除となりそうなのが、世界最大の領土を持つロシア。「北方領土と呼ぶな」と言う先方の言い分を受け入れ、いつの間にかそういう呼称で無くなったのも記憶に新しいが、かの国には経済協力などで三千億以上も献上しているようである。もちろん、安倍家のプライベートな資産からではなく、強制的に吸い上げた国民の税金からである。

日本のパスポートを保持していると、諸外国の旅が楽なのは確かである。しかし、その有効性が永続的なものかといえば、いずれは「日本経済のプレゼンスのさらなる低下」、「日本人の民度の劣化」と共に、「日本国のパスポート保持者に対し、査証の免除を取り消す国」も出てくるのではないかと思う。
そうならなないためには、渡航先の国々において、それぞれの国々の人々が「日本国のパスポート保持者がより訪れて欲しくなるような振る舞い」を「日本国のパスポート保持者」はしなければならないだろう。
日本の先人たちの「血と汗の結晶」と「日本政府の勝手なバラマキ外交」の結果、2020年の最強パスポートは「日本国のパスポート」となっていることを忘れてはならないのだ。
素直に喜べないのが残念なところ
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