東京紅葉散歩 その肆(皇居東御苑)

 

前回の「東京紅葉散歩 その参(北の丸公園)」からの続きです。

 

北の丸公園から代官町通りを渡り、一般の訪問が可能な「皇居東御苑」を目指す。北の丸公園からだと、最寄りの出入門は「北桔橋(きたはねばし)門」となる。他に皇居東御苑への一般アクセスは、大手門・平川門とがある。月曜・金曜が休園日となる変則的なスケジュールであることを頭に入れておこう。

 

各門の前では皇宮警察による持ち物チェックなどがあるので、入園に支障となるような物を持って行くのは、やめておいたほうがいい。

 

北桔橋門は、堀を眺める景色はなかなかのものだが、それほど大きさを感じない。北の丸公園に入園する際に通った「田安門」の方が重厚である。本来、北の丸公園に入る段階で、すでにお堀の内と外を分け隔てているので、お堀の内外を結ぶ門ではないのである。

 

かつての江戸城のお堀端からお堀の中に入るには、「いざ江戸城へ」と入城する人々へのガードが大変に厳しかったはずだ。今日のように庶民がフラフラとお堀の中を散策することなど許されるわけもない。江戸城(お堀)の中では、それも段階的に「幾重にも敵の侵入を堰き止める」という戦いを意識した要塞であったのだろう。

 

かつての江戸城の絵図をネットで見つけた。「慶長江戸絵図」と呼ばれるものであるが、東西南北の角度が今日の地図のようにはっきりとしているわけではないので、現在の地図と見比べるのは首を右に傾けなければない。やや骨が折れるが、ありし日の江戸城を想いながら、今日の地図と見比べるのも趣深い。

「慶長江戸絵図」、出典は東京都立中央図書館の特別文庫室のようだ。

 

現在の皇居東御所の略図をこの江戸城の古い絵図の中に当てはめ、城壁やかつての天守閣のあった石垣を見て歩くのも面白い。

 

ここにおいては、「夏草や兵どもが夢の跡」と「打ち果てた草原」とまでは言わないが、芭蕉の句で詠われたように「つわもの」の入れ替わりが起きていることは確かである。

 

皇居東御苑は東側の二の丸庭園のあるエリアも美しい。しかし、今回は有楽町から靖国神社、北の丸公園と皇居東御苑を通り、大手町・丸の内・銀座という行程を考えていたので、二の丸庭園には立ち寄らず、東御苑をあとにした。

 

 

皇居を警備しているのが皇宮警察であると思う。江戸時代から続く歴史のある地区なので、できれば「普通の警察官」の服装ではなく、もう少し「歴史的な感じの警備服」を着用してくれたら、より東京の魅力が増すのではないかと感じた。

 

バチカン市国の絵に描いたように格好良い衛兵(実はイタリア人ではなく、デンマーク人らしいです)や、バッキンガム宮殿のモコモコ帽子を被った衛兵のそれとまでは言わないが、歴史と伝統を感じさせる警備服でもバチは当たらないだろう。髷をゆうのはやりすぎだが、それらしい服装があってもいい。

 

ここは東京のドーナツの穴。

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