ラオスの古都ルアンパバーンで朝陽を望む丘

 

ラオスの古都、世界遺産の街ルアンパバーンについて書いています。

 

 

 ルアンパバーンの町のちょうど中心部にあるポウシー山(Phousi Mountain)は、山というよりも丘と呼ぶ方がしっくりくる低い山だ。

 

ポウシー山の頂には1804年に当時のアノウラット王によって仏塔が建てられたというが、山(というか丘)自体はもっと前からこの地にあった。ラオスの伝記ラマヤナの中で、猿の王であるハヌマンがセイロン、現在のスリランカからこの山を持ってきたという。壮大なスケールの引っ越しである。

 

かつてのラオスの王宮であった現在の国立博物館の手前から、少し急な階段を登った辺りの料金所で、入場料2万キップを支払ってこの山を登る。小銭が足りずに、「お金ない、少しまけてよ」と料金交渉してみると、ニヤニヤしながら安くしてくれるあたりも「ルアンパバーン的なゆるさ」で良い。

 

 実は、関所のない裏道から入ると、どこも無料で入れてしまうのもラオス的なゆるさでもある。

 

 山の参観によくあるパターンとして、托鉢の見学を終え、6時半頃に急いでこの山に登る人々が多い。季節にもよるが、年の暮れ頃の日の出は遅く、ご来光にまだギリギリ間に合う時間だ。急な階段と坂道を登りきった所で、視界が開けた展望スペースのような場所があり、そこで息を整えながら、東の山の裏側から朝陽が顔を覗かせるのを待つ。

 

 

 丘の麓、中腹、頂上には、アノウラット王の頃から建てられ、修復されてきたと思われる仏塔などがある。歴史の重みを感じる荘厳な雰囲気かというと、そうでもないのがラオスらしい。

 

 朝陽が顔を覗かせて10分もすると、みるみる気温が上昇していくのが感じられる。ラオス北部のルアンパバーンとはいえ、やはりここは東南アジアの地。陽が登り始めて20分もすると、強い陽の光が肌をチリチリと焼き始めるのが感じられる。

 

 今日もラオスのゆったりとした気持ちの良い日の始まりだ。特に驚くようなことはそうないだろうけれど、高地ラオスのゆっくりとした1日がまた始まる。

 

 

 

おはよう、ルアンパバーン

 

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