ラオスの古都ルアンパバーンについて書いています。
ラオスの古都ルアンパバーンには数日滞在する人が多いものの、この世界遺産の町を観て周るには、実はそう長い時間はかからない。
町の中心部のお寺巡りや夜市散策、早朝の托鉢見学など全てをこなしても、2−3日もあれば十分である。しかし、町の郊外まで足を伸ばすと、もう少しアクティビティは増える。その代表例が町から30キロばかり南西に行ったところにある「コウアンクシーの滝」である。(「クアンシーの滝」と呼んでも良いが、ここではグーグル・マップの日本語表記に合わせよう)


グーグル・マップで検索すると、「コウアンクシー Kuangsi」の滝は、なぜかルアンパバーンの町中にもあるのだが、それは明らかに間違いで、実際の滝は町から30キロばかり南西に向かった場所にある。多くの人が町でバイクを借りて自力で風景を楽しみながら行くか、乗り合いのトゥクトゥクなどに乗って滝の入り口まで移動する。
バイクを借りて自力で行く場合、このラオスの田舎を走る小径には、所々、問答無用で陥没している場所があるので、よく注意しながらバイクを走らせるのが良いだろう。粗末な道に不慣れな旅人がバイクを走らせ、転倒しているのを目にすることがあるが、ラオスの山奥にはまともな病院はないので、なるべくなら怪我はしないに越したことはない。
入場料を払い、滝のエリアに入場すると、まずは熊の保護地区があり、何頭かの熊を見てから滝のあるエリアへと足を進めていくことになる。




滝は主に4段に分かれている。メインの大きな滝が最上段(最後)に姿を表す。下の3段の小さな滝には、 冷水に強い欧米人が遊泳する姿もちらほら見られるが、水は相当に冷たい。観光に来て張り切ってしまう旅行者は泳いだりもするが、どう考えても遊泳に向いた水温ではないが、絵的に楽しいので泳いでしまう旅人は少なくない。

最上段の一番大きな滝の近くには、食事ができる場所もある。山奥で滝の音を聞きながら胃袋を充し、飲み物やビールなどを楽しむこともできるのは、なかなか贅沢な時間だ。
大抵の観光客は、この最後の大きな滝を観て満足して帰っていくのだが、実はこの滝のさらに上流に、「真っ暗な洞窟」と「滝の源流となっている泉」がある。
少し体力が要るコースなので、万人向けではないが、体力に自信のある人のために次回ブログで書いておこう。静かでなかなか良い場所ですよ。

滝は変わらず美しい
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