夜歩きは快適、ラオスの首都ビエンチャン

 

 ラオスの首都ビエンチャンは、一国の首都でありながら、特に見所がないことで有名だ。

 

 だからといって、一日中、ビエンチャンで宿に篭っているわけにもいかない。ビエンチャンの乾季は日差しが強く、雨季にはシトシトと長雨が降るので、日中の街歩きには向かない街なのだが、夜の顔は風情を感じさせる面もある。言語圏がかぶるお隣のタイ王国の首都バンコクの夜の煌びやかさ、狂乱さとは対照的に、ビエンチャンのそれは静かでのんびりとしている。

 

ただそれも、一夜ばかり歩き周れば「すでに十分観たな」と感じられるほどなのであるが。

メコン川の対岸には、タイ王国の街ノンカイの灯が見える
メコン川の対岸には、タイ王国の街ノンカイの灯が見える

 ビエンチャンの街の中心を走る、目抜き通りであるランサン通り(Ave Lane Xang)は、ラオスにしては珍しく、ほとんど凸凹のない道だ。

 

 メコン川沿いのチャオアヌウォン公園を彩るナイト・マーケットを冷やかした後、セタチラト通りを抜け、ランサン通りの角にあるワット・シーサケットから、パリの凱旋門のような形をしたタトゥサイ・モニュメントへと向かっていくコースが、夜の散歩の定番だろう。

 

ラオスはかつて、フランスの植民地であったこともあるので、フランスを想起させるゲートがあっても不思議ではない。フランス植民地時代の名残で言うと、ラオスで国民食になっているバゲット(パン)もフランスの置き土産であるといえる。古くから今日まで、ラオス人の主食であったのは餅米であり、これを器用に素手でつまんで食べるのがラオス流である。

 

 ラオスの人々の夜は早い。

 

 夕闇が濃くなる頃、ランサン通りに建ち並ぶ政府機関や銀行の店舗、小さな商店の集合ビルであるサオ市場などは、すでに店じまいしている。ビエンチャンのメイン通りの一つ、ランサン通りで夕涼みしながら歩くのは、見所のないビエンチャンで行う数少ないイベントだ。

 

 しかし、このランサン通りといえど、レストランやカフェなどが並ぶわけでもないので、ただひたすら夜道を歩くことになる。日中の肌を焼く強い日差しとは異なり、夜の散歩はそれなりに気持ちが良い。見所は特にない、ただの夜道なのだけれど。

 

 

 ビエンチャンの夜は、一人で歩いているとかなり寂しい気分にもなりかねない「ビエンチャンの夜散歩」なので、できれば友人や家族と一緒に散策するのがよいだろう。

 

  運悪く、あるいは物好きでビエンチャンに一人で行っても、同じ宿に投宿しているその辺の旅人を誘って散歩に行けばよい。大抵の場合、彼らも暇を持て余している。友人達と一緒であれば、どんなに退屈な道でも、少しは気分が紛れるだろう。

 

 

 

素敵な旅のパートナーがいれば、どこでも楽しめる

 

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