ベトナムのダナンとホイアンの間にある五行山

 

 ベトナム第三の都市であるダナン(Da Nangと、ダナンから南に30キロばかり行ったところにある世界遺産の町ホイアン(Hoi Anは、ベトナムを旅したことのある人にはよく知られている。

 

 実は、ダナンとホイアンの間に、「見過ごしてしまうのはもったいないかもしれない小山」がある。その山は、五行山(英名:The Marble Mountains)と呼ばれる。地域としてはダナンに属するらしいが、街からはやや距離がある。

  ベトナム語ではこの小山にある仏教寺院をChua Non Nuoc(発音記号省略)というらしいが、ひとまず「五行山」と呼んでおこう。

 

 五行山へのアクセスは、ダナンの街からが近く、約10キロの道のり。世界遺産の町ホイアンからだと、北に20キロばかりダナン方面に戻らないといけない。ダナンやホイアンは交通量が少なめなので、どちらかでバイクをレンタルしてツーリングがてらこの山を訪れるという人も少なくない。自分は2度ばかり五行山を訪れているが、初回は日本人の仲間たちと、二回目はフエから合流したベトナム人の友人と訪れた。

 

 仏教徒でもない自分でも、この山を訪れ山道を登り降りしつつ、仏教寺院を見学するのは、なかなかに楽しいものである。また、この山には洞窟がいくつもあり、その中に設けられた幾つもの寺や祠、知る人ぞ知る山の頂へと進む道が隠されていたりもする。

 

 初回の訪問時には、事情を知らない日本人3人で訪れたので、山の登頂コースの洞窟への道に気がつかなかったのであるが、二度目は現地のベトナム人が一緒だったこともあり、「もっと上があるよ」との言葉に背中を押され、やっと体を通すことのできる程度の洞窟の細い穴から身を通し、先の頂へと到達することができた。

 

 世界のどこを旅するにせよ、やはり現地人の友人からの情報は貴重だ。異邦人同士で群れていると見落としてしまう所が、現地人と一緒だと色々と見えてくる。

 

 洞窟の穴を抜けて登頂してみると、ダナンの沖合の海が目の前にすっとひらけて見える。そう高い山ではないが、山頂を吹き抜ける風が少し汗ばんだ肌に心地よい。最後の山頂に達する部分は、観光や参観用の道ではないので、やや「道無き道を登っていく」感じになるのだが、そこは自己責任で登ってみるしかない。ベトナム人は若い女性でも、割とこの手のリスクは平気で取る人が多い。日々のクレイジーなバイクで鍛えられているのであろうか。

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 五行山を総括してみると、「行ってもそう強い印象は残らない山であるけれど、全く行かないのはほんの少しもったいない気もする」という山である。

 

 一人で登っても霊験あらたかな感じはあまりない山なので、できれば仲間や恋人と登りに行くのが良いだろう。正直、五行山自体はそうすごい山でもないのであるが、一緒に登った人たちとの想い出が、やや寂しい五行山の記憶をカラフルなものにしてくれることになるからだ。

 

またいつか