ミャンマー:バガンという町の位置関係、構図と規模

 

前回のブログ「穏やかなバガンの風に吹かれて」からの続きです。

 

 

さて、バガンについて具体的に書いていく前に、この町のミャンマーでの位置関係、町の構図などを押さえておいた方が、色々と想像がしやすいと思う。

 

まず、菱形の扇に持ち手がついたような形をしたミャンマー全土があり、バガンはその中心からやや西側にいったエーヤワディー川の南側に位置する。

 

 

 

ミャンマー第二の都市であるマンダレーは、ミャンマーの菱形の国土の部分のほぼ中心地にあるが、マンダレー駅から夜行列車で一晩かかるバガンでも、まだマンダレー地区の中にある一県に過ぎない。それはマンダレー地区が広いからではなく、ミャンマー鉄道の特有の事情による。

 

マンダレーの街中からバガンまでは、実は180キロほどしか離れていないのであるが、夜行列車で移動するとなると、なぜか一晩かかるのがミャンマー鉄道である。お隣の中国の高速鉄道であれば、180キロの距離は1時間ほどで結ばれるが、ミャンマー鉄道においてそうした高速で移動することは、現状では不可能である。

 

バガンの街の玄関口であるバガン駅、バス乗り場、空港は町の東側に並んでおり、そうした交通の要所の西側にバガンの主要な仏塔や寺院などの見どころ、宿泊エリア、レストランやバー・エリアが集まっている。

 

観光客に最も人気のある観光スポットは、エーヤワディー川で町の北西の端っこに区切られた「オールド・バガン」のエリアであり、このオールド・バガンの地域にはレストランやカフェは少しあるが、宿泊所は殆ど存在しないようだ。

 

 

そのオールド・バガンから東側の地域に、宿泊所やレストランが数多く点在する「ニャウンウー」がある。ここは空港や駅などの交通の要所も含んだ広範なエリアであり、多くの旅行者が交通の要所とオールド・バガンの間の辺りに宿を取るようだ。

 

さらに、オールド・バガンから南側に3キロほど行くと、「ニュー・バガン」地区があり、こちらも遺跡は点在するが、安宿やレストランの類はやや少なめで、ニャウンウーのゲストハウス群よりも少しグレードの高いホテルが幾つも点在する。

 

 

一般的に、「ミャンマーのバガン」と呼ばれているのは、これら「オールド・バガン」「ニャウンウー」そして「ニュー・バガン」の三箇所を含んだエリアの総称であり、この41平方キロのエリアに3000もの大小様々な仏塔や寺院が点在する。

 

 

バガンは東南アジアにある「世界三大仏教遺跡」のうちの一つであり、残る二つはカンボジアのアンコール遺跡群(東京23区と同等の400平方キロ)、そしてインドネシアのボルブドゥール(約15平方キロ)である。実際に三つの遺跡を訪れてみたが、総面積の広さではアンコール・ワット、バガン、ボルブドゥールの順であり、一つの主要な巨大寺院を擁するのがボルブドゥールであった。

 

またこのうち、カンボジアのアンコール・ワットは、元々はヒンドゥー教の寺院群や都市として建てられていたのだが、最後の王朝の時代に仏教国となり、その後、元々のヒンドゥー寺院を仏教寺院としたので、純粋な仏教寺院群の遺跡としては、バガンが世界最大級の面積を誇ると考えてもよいだろう。

 

 

次のブログ「ミャンマー:地元民の笑顔の写真の撮り方に続けます。

また訪れたいバガン

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