ミャンマー:マンダレーの昔日を偲ぶ

前回のブログ「マンダレーの日常に見る永劫回帰」からの続きです。

 

  

ジープ・ツアーの二箇所目の訪問先は、最初に訪れたクドードー仏塔(Kuthodaw Pagoda)から数ブロックばかり南に行ったところにあった。ミャンマーのツアーらしく、ここもやはり寺なのであるが、その名をシュエナンドー僧院(Shwenandaw Monestery)という。

 

シュエナンドー僧院は、数あるミャンマーの寺院の中でも、古い木造建築の装飾が美しい寺である。元々は王宮に所属する寺院とのことであるが、マンダレーの街の中心にある王宮跡は、残念ながら第二次世界大戦の際、空襲で王宮が全焼・壊滅し、かつてのオリジナルの王宮は残っておらず、全て1980年代に再建されたレプリカである。

 

2013年に初めてミャンマーを訪れて以来、都合4度ばかりミャンマーの地を踏んでいる。ほぼ毎回、どこの土地でも寺を訪れ、合計数十を数える寺院を訪れていることになるのだが、ミャンマーで訪れた寺の中で、木造建築の装飾の最も美しい寺は、このシュエナンドー僧院であった。

 

 

ミャンマーでは、お隣のタイ王国やラオスと同様、至る所に寺院があるが、近年建てられた寺院を見ると、仏像の大きさ、仏塔の大きさが桁違いに巨大であったりすることに驚かされる。100メートルを超える涅槃像が横たわっていたり、100メートルを越す仏塔があったりといった具合に、近年のミャンマー仏教界では巨大な仏塔や仏像を建てて差別化する傾向があるようだ。

 

そうした100メートルを超える仏塔や仏像と比べると、シュエナンドー僧院の寺のサイズや仏像などは、至って控えめなサイズであるが、木造建築の装飾の美しさという点において、この僧院を超えるミャンマー寺院には、まだお目にかかれていない。

いつの日か、またミャンマーを訪れることができ、「どこか一つだけ寺院を訪れることができる」としたら、私の脳裏には、このシュエナンドー僧院が浮かぶのかもしれない。再訪の際には、この僧院の美しい装飾を2時間ばかり座って眺め、昔日のミャンマーを夢想したいと思う。

 

僧院を訪れた際に、澄んだ目をした小僧の写真を撮っていた。また、寺の境内で可愛い葉っぱの模様のタナカを頬に施した女の子の写真も撮っていた。

 

 

あれから8年、この子達も二十歳前後になったことだろう。202121日、軍によるクーデターが勃発し、ミャンマーは民主化前の暗黒時代に引き戻されてしまっている。ミャンマーの若者や子供たちの眼から、希望の光が消えないことを願ってやまない。

 

 

次のブログ「道すがらの軍部の検問所」に続けます。

 

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