ミャンマー第三の都市、モーラミャインのローカル市場群。

 

 前回、「ミャンマー第三の街:雨季に浸水する街を写す」からの続きです。

 

 

 さて、雨季のモーラミャインでは何が面白いか。

 

 実は、この街では雨季であろうが乾季であろうが、見所は少ない。あるのは丘の上にあるお寺群、ミャンマー第三の都市の鉄道駅なのにトイレすらない寂れた雰囲気満点の鉄道駅、ゴミだらけの川沿いにある荒れ果てた船着場や夜市、そして市街の中心にある市場ぐらいのものである。

 

 どこの国でも、ローカル感溢れる市場を訪ねるのは楽しい。ここモーラミャインにおいても、それは例外ではない。街のやや南側には、映画館なども入る中規模なショッピング・モールもオープンし、近代化の道を進みつつあるモーラミャインであるが、旅人の目を楽しませるのは、どこにでもあるようなショッピング・モールではなく、やはり昔ながらのローカル市場であろう。

 

 モーラミャインの高台にあるお寺から街を見下ろすと、市場の方向に何やら学校のような大きな施設が見える。地図を確認してみると、それが刑務所であることが分かる。この街では街の中心地に刑務所が位置する。なんともシュールな都市計画、というよりも、「都市計画」自体がなかったのではないかというような場当たり的なロケーションである。そこから数百メートルのところに、モーラミャイン随一のローカル市場がある。

 

 モーラミャインのローカル市場は、主に二つのエリアに別れている。川に近い方の市場、そしてやや丘に近い方の市場。二つの市場の間には、100メートルかそこらの距離があり、その間を結ぶ細い道の両端にも、小さなお店がぎっしりと並ぶ。上空から俯瞰して見たら、二つの大きめの市場を結ぶ道沿いの店舗も合わせると、いびつな鉄アレイのような格好をした市場群となっているのであろう。

 

 モーラミャインを訪れた旅人の多くは、このローカル市場を訪れることになるのだが、旅人の目を楽しませるのは、そこで売られているものよりも、むしろそこで普段通りの生活をしている人々を垣間見ることではないかと思う。

 

 

 

 

 次回、「ミャンマーは、人が可愛い」に続きます。

何も買いたくなるモノはないのだけれど。

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