ミャンマーを想う

 

2019年度末に中国の武漢から始まったとされるコロナ禍は、あれよという間に、翌2020年には巨大な津波のように世界中に拡がり、世界各国を鎖国状態に陥れ、2021年になってもまだ猛威を振るっている。ワクチン接種の進む国から通常の生活を取り戻しつつあるのとは対称に、日本などワクチン接種の遅れた国々は、「通常営業状態」に戻るのが2022年以降となりそうな趨勢だ。

 

コロナ禍において、世界中が鎖国状態となり、各国が他国の政府や軍の暴挙に身動きが取りづらいのを良いことに、香港・ロシア・ベラルーシなどでは、民主主義を求める人々への弾圧が強まり、独裁制が色濃くなりつつある。

 

また、202121日に始まったミャンマー軍によるクーデターは、始まって2ヶ月で分かっているだけでもすでに数百人が軍や警察に殺されており、その実数ははるかに多いことが懸念されている。

 

これまで、50を超える国を旅してきたが、「また訪れたい国や地域」の上位に、それらの国や地域があることが残念でならない。特に狂気のようなミャンマー軍による非武装の市民の虐殺は、その場にいなくとも、現地からの映像や写真を目にするだけでトラウマとなりそうなほどの残虐さである。

 

 

初めてミャンマーの地を踏んだのは、2013年のことであった。バンコクのミャンマー大使館でビザを取り、バンコクからミャンマー北部の中心都市であるマンダレーへと飛んだ。その後、ミャンマーへの短期渡航に日本パスポート保持者はビザが不要となり、ミャンマーの市井の人々の素朴な魅力を堪能しに、都合数度、タイ王国からミャンマーへと陸路・海路で国境を越えた。

 

202121日のクーデターが起こるまで、「コロナ禍が落ち着いたら、またいつかミャンマーを訪れたい」と考えていた。しかし、彼の地の現状を見ると、「もうしばらくは、かなり難しそうだ」と思わざるを得ない。

 

あるいは、再訪できたとしても、かつてのような「民主化への期待に胸を膨らませたミャンマーの人々の輝く瞳」を見ることは叶わず、北朝鮮や香港のように「強権的な政府や軍に怯えて暮らす人々」の姿を目にすることになるのかもしれない。

  

平和で美しかったミャンマーについて、ここに書いておきたい。

 

 

次のブログ「ミャンマーへの初入国」に続けます。

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