ミャンマー:サガイン地区での足は馬車

 

前回のブログミャンマー:サガイン地区でのランチ休憩からの続きです。

 

 

ランチ休憩を終え、ツアーは五箇所目の目的地である仏教地区として有名な「サガイン地区」を目指す。サガイン地区はミャンマー第二の都市マンダレーからアムラプラへ南下した川向こう、西側に位置するが、都市であるマンダレーから20キロほどしか離れていないにも関わらず、「都会のマンダレー」と「数百年前から、そう変わっていなさそうなサガイン」とのコントラストが強烈であった。

 

実の所、ミャンマーの多くの地においては、「都市」のすぐ近くに「昔からの農村や原生林」が広がっており、有名な都市部にあっても、少し移動するとすぐに原始世界のような景観となるのであった。日本のように、都市部の背の高いビル群の景観が、都心を離れるとしだいに建物が低くなり、さらにしばらくすると平地が見えてくるという緩やかな景観の変化を経ず、数キロ離れるだけで一気に「都市から平原」へと姿を変えるのである。

 

 

あるいは、ミャンマーという国を天空から鳥瞰すると、「都市」として人々が集まり多くの建物が密集する地区は、森や大地・農地の広がる中にポツンポツンと点在するだけに過ぎず、その多くがまだ未開拓の土地なのかもしれない。「アジア最後のフロンティア」「東南アジア最後の秘境」などと形容する人もいるミャンマーであるが、ただ単に「まだ全然、文明化が進んでいない」ということの裏返しなのである。

ランチ休憩の場所から程近く、川をボートで渡り、サガインの仏教歴史地区に入る。数メートル張り出しただけの木製の粗末な船着場の近くには、川で洗濯をする女性や水浴びをして汗を流す若者の姿も見える。彼らにとってこの川は、洗濯場であり浴場でもあるのだろう。

 

サガインの仏教歴史地区では、四輪の車の往来が禁止されており、ここでの足は馬車である。ジープ・ツアーから束の間の馬車ツアーとなるも、この土地に馬車はとてもよく似合う。プラスチックなどの現代的な素材が目に入らなければ、いつの時代なのか分からなくなるような錯覚すら覚える場所だ。こうした土地が、マンダレーからほんの20キロばかりの場所にあるのである。

 

 

次のブログ「サガイン地区、14世紀からの歴史遺産」に続けます。

 

近くの都市とのギャップがすごい

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