ミャンマー:サガイン、頑張る物売りの女性。

 

前回のブログミャンマー:サガイン、14世紀からの歴史遺産からの続きです。

 

サガインの歴史遺産の遺跡を周る馬車ツアーにて、荒野にある見張り台に立ち寄った。この見張り台は18世紀に建てられ、地震で土台以外は倒壊し、また修復されたものだという。歴史的な価値がどれほどあるかは分からないが、周囲に何もないとても寂しい場所に立っていた事だけは覚えている。「見張り台といっても、いったい何を見張るのだろう?」と疑問に感じたほどだ。

 

 

この見張り台の近くで出会った女性の物売りが、予想外の動きをしてくれたので、8年経った今も写真を観るとあの日の情景がまざまざと思い浮かぶ。彼女にまつわる一抹の出来事は、かなり鮮烈な記憶として、すぐに長期記憶に刷り込まれたようだ。

 

物売りの女性が売っているものは、「どこかでみたことがるようだけれど、どこだったか分からない」という類のもので、中国テイストのものあり、ミャンマー・テイストのものあり、東南アジアの他国テイストのものありといいった具合の品揃えであった。

 

 

横には背の高い樹から落ちてくる花を何かの飾りにしているのか、はたまた何かの原材料にしているかの女性たちがいた。

 

私や日本人Tさんはそれらの土産物的なものを一瞥しただけで、全く興味を引かれなかったが、旅人ローゼンはなぜかその中の一つ、「中国風の硬貨」に興味を持った。硬貨には「広東省製造」という文言があり、少し古い中国の硬貨のようにも見える。しかし、中国ではこうしたものは山ほどあるし、模造品の類もたくさんあるので、何もミャンマーのサガインで買うまでもないものではないかと感じた。

 

 

旅人ローゼンも半分冷やかし、半分本気で物売りの女性と値段の交渉をし、結局は旅人ローゼンの言い値にまで下がらなかったので、見張り台を立ち去ることとなった。111カ国旅しているとは思えないほど、ほとんど荷物を増やさずに旅をしている旅人ローゼンにとって、この硬貨が買えなかったことは全く痛手ではなさそうであった。

 

 

見張り台から馬車を走らせ、次の目的地へと向かうこと数分。もう我々の意識から見張り台や物売りの女性が消えかけた頃、なんと我々の馬車の後を猛スピードで追いかけてくるバイクに跨った物売り女性が迫ってくる。これには旅人ローゼンも、日本人のTさんも、私も驚愕し、また想定外の物売り女性の動きに「さすがミャンマー、裏切らないぜ!」という驚きと喜びがない混ぜになった感情が巻き起こっていた。

 

 

結局、物売りの女性はその後売れるかどうか分からない、得体の知れない中国的な硬貨を旅人ローゼンの言い値で彼に売り払うことにし、旅人ローゼンも比較的若い女性の物売りにここまですがられては、買わないわけにもいかず、売買が成立。ミャンマー女性の日々の生活に根付いた逞しさを垣間見た一時であった。

 

 

次のブログ「時を超えた景色を持つサガイン」に続けます。

 

ミャンマー女性は逞しい

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