ヤンゴンにて「回送列車」に乗り込む

 

 

 前回から「ミャンマー鉄道のヤンゴンの環状線」について書いています。

 

 さて、パヤーラン駅(Pha Yar Lan)のプラットホームにたむろする人々と一緒に、電車を待つだけでなく、実際に環状線に乗ってみることにした。切符を買ってみると、外国人用には英語で表記された切符があるようだ。

 

 プラットホームで電車待ちする仲の良さそうな女の子たちに、彼女たちの持っている切符を見せてもらうと、基本的に英語表記の「外国人用の切符」と、ミャンマー語オンリーの「ミャンマー人用の切符」では、随分と違うものであるように思えた。丸と棒の連結で多くの言葉を表すミャンマー文字は、どこか見知らぬ天体の宇宙文字のようでもある。「銀河鉄道に乗る切符はこんなのかな」と夢想する。

 

 

 「次の電車に乗る」という仲良しの女の子たちと一緒に、プラットホームに滑り込んできた「JRの回送列車」に乗り込む。心のどこかで「回送列車に乗り込むって、間違っているよな」と声が響くが、この「回送列車」は「回送」のイメージに反してかなり混んでいた。というより、「日中なのに、こんなに混んでるの?」というぐらい混んでいた。

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 「回送列車です、車庫に戻ります」と日本の鉄道のお決まりのアナウンス通りであったら、たくさんの人がみんな車庫に行ってしまうことになる。きっと車庫には行かないのだ。

 あるいは、「回送」とは日本の鉄道の「車庫やどこかに戻る」ということではなく、ヤンゴンでは「回って送る」ということで、この環状線にはある意味相応しい「行先表示」なのかもしれない。かなり無理があるが。

 

 自分はチャイナタウンに用があったので、次の駅ですぐに降りた。束の間のミャンマー鉄道のヤンゴン環状線の旅であった。ぐるりと回ると、ヤンゴンの色々な景色が楽しめるというこの路線。またいつかヤンゴンを訪れた際には、地元の友人たちと一緒にこの路線に乗り込んでみたい。

 

 駅を出るのになんのチェックもない改札を抜けたところに、ミャンマー語の「環状線の路線表」が掲げられていた。何かの化学式のようにも見える。これはこれで美しい。

 

 

 

ミャンマー人は、だいたい可愛い。