マクドナルドとジョリビーの類似点

 

 風評被害や人々の食に対する意識の高まりに苦しんでいるとはいえ、アメリカ生まれのファスト・フード・チェーンであるマクドナルドは、同じくアメリカ生まれのKFCと並び、ファスト・フード界の重鎮である。ここにサブウェイを加えると、三強となるのだろう。店舗数では、サブウェイがトップを走るという。

 

 さて、東南アジアの一国であるフィリピンでは、西欧諸国の領有時代が長かったせいもあってか、食生活が随分と欧米化されている。噛み砕いて言うと、「手頃な値段で、簡単に食べられ、かつ脂っこいもの」が好まれているのだ。マクドナルドやKFCが受け入れられる土壌は整っていたと言っても良い。(フィリピンには、こうしたファスト・フードすら気軽に食べに行けない「貧困層」が多く存在するのだが)

 

 マクドナルドといえば、フィリピンでもお馴染みのドナルドが店頭で「客引き」を行っている。だが、フィリピンではジョリビー(Jollibee)という名のファスト・フード店が市場シェア一位である。フィリピン現地に750店舗、国外にも80店舗を擁すると言う。

 世界的な強者であるマクドナルドと、フィリピン生まれのジョリビーを少し観察してみると、この両者には類似点があることに気がついた。

 

 まず、フィリピンのジョリビーにも、「客引き」のためのキャラクターである店名を冠した紅蜂の「ジョリビー」がいる。よくよくマクドナルドのドナルドと見比べてみると、その色彩構成まで酷似しているのが分かる。

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 アメリカから来たファスト・フード界の横綱ドナルドだが、若い頃にパンクに被れた時期もあったのか、頭は真っ赤な髪、上下繋ぎの黄色い服を着込み、そして靴も真っ赤な編み上げワーク・ブーツというド派手な男である。

 

 アナーキーな反逆精神を反映させたのか、シャツや靴下は赤と白の縞模様というこれまたド派手な色使いだ。さらに黄色い手袋をはめている。全身で「自分は危ない人だ」というシグナルを発している。「赤・白・黄、部分的に黒」というのが、パンクな彼の色彩構成である。本当にこんないでたちの人がいたら、かなりの要注意人物であるだろう。

 

 一方のジョリビーの紅蜂はというと、ライバルである「パンクなヤンキー」を意識したのか、「赤・白・黄、部分的に黒」という基本の色彩構成は変わらないのだ。同じ「赤・黄・黒」の三色の色鉛筆があれば、ドナルドもジョリビーも描ける。

 

 ジョリビーは、頭に白いコック帽を被り、手にも真っ白なグローブを装着しているところから、「清潔感を醸しだしたい、高感度を上げたい、紳士的でありたい」という蜂なりの思惑が見え隠れしている。黒い蝶ネクタイをして「紳士ぶっている」あたりも、蜂のクセにお洒落であろうとする気質が垣間見られる。さらには、蜂であるにも関わらず、「アメリカ生まれの大人気ネズミ」に顔を似せている所からも、「万人に受け入れられたい感」が滲み出ている。

 また、双方が扱っている食品は、マクドナルドでは主に「挟み込みが好きなバーガー系」と「ずっと放っておいても腐らないという添加物バッチリのポテト」類、ジョリビーでは同じく「バーガー類」「パスタ類」プラス「こってりしたアメリカ的な食品」といった具合。

 

 実は、これらの飲食物にも類似点がある。「中長期的に食べ続けていると、健康を害する可能性が高い」という点だ。

 

 

 この辺りは、アメリカ映画の『スーパーサイズ・ミー』 によく描かれているので、気になる方はこちらもチェックしてみると良いだろう。

こちらはヤバさを伝える。

こちらはビジネスとしての立志伝。

ジョリビー好きなピノイは多い。