ヨーロッパ的な見てくれの人が多いロシア。国土面積が世界一のロシア。日本よりもより官僚的な国家であるロシア。ここを訪れるにはさすがの日本旅券でもVISAが必要である。
かつて、ロシアのVISAは公的なインビテーションが必要など制限が多かったが、今日では観光ビザや通過ビザの取得は個人であってもかなり容易になっている。ではどうするか?
以下の4ステップが一般的な流れだ。
1)ロシアの観光会社に渡航内容証明(訪問都市と宿泊予定)を発行してもらう。
これはざっくりした旅程で良いし、ホテルも予約しないでひとまず適当な場所で大丈夫なようだ。自分が利用したネットの業者だと都市を選択すると自動で宿泊先ホテルの名称も選ばれるという「あるいみ親切設計」であった。安い所だと手数料は599ルーブルのみ。
http://www.travelrussia.su/en/visa.tourist.php
必要な項目を入力すると、メールで払込の案内が来る。払込を済ませると直ぐにまたメールでバウチャーのダウンロードのアドレスが送られてくる。自動配信なので、週末や真夜中でも対応しているのがありがたい。
2)ロシアのビザ申請フォームをネットで事前に記入し印刷
https://visa.kdmid.ru/PetitionChoice.aspx
ここでは1)で取得した旅行業者のバウチャーの番号の入力が必要になるので、まず1)を済ませておかなければならない。
3)ロシア大使館の領事部にビザの申請に行く
関東だと東京のロシア大使館領事部に行くことになる。大江戸線の赤羽橋駅が最寄り。駅から徒歩約800メートルの距離。
領事部の就労日11日以上待てるのであれば、なんと無料で発行してくれる。

発行までの期間が短いほど値段が高くなり、領事部の就労日が4〜10日以内だと4000円、3就労日以内の急ぎ目の発行だと10000円の手数料がかかる。2週間ばかり待てる人は無料なので、少し余裕を持ってビザ申請をすると「無料のビザ手数料」が享受できることになる。料金体系が変わることもあるので、詳しくは以下をチェックしてみてほしい。
http://www.rusconsul.jp/hp/jp/visa/visa.html
申請の際には番号札を機械から引き抜いて待つのだが、個人の申請と代行業者の申請が混じっており、代行業者の後に入ってしまうと待ち時間が長くなる。というのも、代行業者の中には多い人で「数十人分ものビザ発行を請け負っている人」が混じっており、その処理に時間がかかるからだ。なるべく領事部の窓口の整理券は早めの取得を目指した方が良いだろう。待つのが好きな人は別にして。
ちなみに、領事部は9時半開館12時半に閉館なので、自分はラッシュの時間を避けて10時頃に到着するように行ったのであるが、その時点で整理券番号の15番まで処理が進んでいた。自分が引いた番号は40番。そこから待つこと約2時間、お昼近くなってようやく申請を済ませることができた。間に入っている代行申請業者さんが恨めしいことといったらない。月曜日や領事部の祝日の翌日などは他の曜日と比べると混むかもしれないので、その辺りの勘案も必要だ。
「12時半には申請が済んでいなくともそこで業務を打ち切ります」といういかにもロシアの役所らしい規則になっているので、申請の番号が進まないと随分と気をもむことになる。
せめて本人申請と代理申請とを別の窓口でやってくれれば良いのであるが、業者が申請する数の方が現状は多いようなのでそうもいかないようだ。
4)受取
申請時に行った領事部の3番窓口に直接並んで受取。ここでは整理番号を引く必要がないので、直接窓口に並んでパスポートの返却を待つ。
以上で念願のロシア査証の取得が完了。

ロシア、ビザなしでいけるといいのにね。
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