バンコキアンの憩いの場、「ラマ8世橋」の橋の下

 

 バンコクのメジャーな観光地ではないが、個人的に好きなのが、チャオプラヤー川にかかる「ラマ8世橋」である。

 

 「ラマ8世橋」を借景に食事をするのも良いのだけれど、バンコキアン(地元のバンコク人)がより愛するのは、「ラマ8世橋」の橋の下でのアクティビティではないかと思う。

 

 季節やタイミングによって、「ラマ8世橋」の橋の下には様々なアクティビティに勤しむバンコキアンたちを目にすることができる。

 

 「ラマ8世橋」の隣にある「ラマ8世記念公園」では、ランニングをする人たちが定番になっているのだけれど、「ラマ8世橋」の橋の下を利用する人たちは、様々なタイプの人がいて飽きない。

 

 夕闇が迫る頃、日中のバンコクの熱気が冷め始めると、どこからともなく、バンコキアンたちはこの「ラマ8世橋」の橋の下に集まってくる。お祭りで人出がとても多い日もあれば、大きな橋の下に合わせても20人ぐらいの日もある。

 

 時に、屋台が出店して即席の夜市が開かれていることもあれば、バドミントンやスケボーなど、スポーツに勤しむ人たちもいる。バンコクの高校や大学名物の激しいチア・リーディングの練習をする学生たちが声を張り上げて練習していることもあれば、タイ王国の名物でもある打ち込み系のテンポの速い電子音で「エアロビ」に汗を流す一団がいたりもする。

 また、全く趣味嗜好の異なるグループ同士、どういう棲み分けをしているのかよくわからないのだけれども、混沌とした中にも自然と共存できる秩序があるのも面白い。

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 「ラマ8世橋」自体は、バンコクの中でも美しい橋だろう。アシンメトリーに張られた太いワイヤーの吊り橋は、夜になるとライトアップされ、22時か23時ごろまで神々しい光に包まれる。

 

 消灯時間になり、急に電気が消えると、「あ、もうこんな時間か、そろそろ家路に着こうかね」という雰囲気が辺りに立ち込めるのも、なんだか少し物悲しくて、味わい深い。

 

 

 

チャオプラヤー川は、夜が良いね。