南部ラオス・ツーリング:ターケークからコンロー洞窟への道

 

ASEANツーリング事始め」の続きです。

 

 ターケークの町から、国道12号、8号を通り、コンロー洞窟(Konglo Cave)を巡り、国道13号線をぐるりと300キロほどのサークルを描いてターケークに帰ってくる道は、通称「ターケーク・ループ(Thakhek Loop)」と呼ばれている。

 

 バイクのレンタルをした店で「ターケーク・ループ」の簡易地図をもらうことができた。300キロほどある中距離のループの割に、地図があまりに簡易なので心配にもなるが、幾つかの区間距離が多少異なることを除けば、このマップで事足りる。それほど、ラオスには田舎町や山道が少なく、「ずっと一本道なので、他に道の選択肢がなく、間違えようがない」のだ。

  「ターケーク・ループ」には、左回り(時計回り)と右回り(反時計回り)との、大まかに二方向からのツアーがある。ラオスの国道13号線は「ラオスにとっての幹線道路」なので、(ラオスの中では)比較的道の状態は良いが、交通量が多い。

 

 まずは交通量の少ない道から、ラオスでのバイク運転に慣れていきたいという人々には、右回り(反時計回り)のルート攻略が一般的だ。自分は国道13号線には馴染みがあるので、まずは知らない道を走ってみたいと国道12号線・国道8号線に向かう「反時計回り」のルートを選んだ。

 ターケークの町を出て少しすると、もうそこはラオスの山の中である。道には信号などほとんどない。交差する道があまり存在しないので、停車する必要がないのだ。道中すれ違うのは、車やバイクよりも牛や犬、アヒルなどの動物が多くなってくる。

 古いテレビ放送の童話アニメに出てくるような、牧歌的な丸い峰の山々も目に楽しい。道中の休憩は、ラオスらしい高床式の家屋で、飲物や腹をこわさずに済みそうな料理を口にする。

 

 東南アジアを旅する人々の7割だかが、「消化器の不調を経験する」というのは事実で、現地の人々が平気で食べているものでも、異邦人は注意を払って口にするか、そもそも口にしないようにしなければならない。

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 ターケークの町からコンロー洞窟への道中の間には、まだ未舗装の道が数十キロ残っている。いわゆるダート(土道・泥道)というやつだ。

 

 乾季には砂埃がひどく、雨季にはぬかるむ上に滑りやすく、走行が困難になる。どちらかといえば、まだ乾季の砂埃の方が危険度は低いだろう。

 数十キロのダートを抜けるまでに、黒猫が白猫になるほど、ツーリングをするライダーの足元はダートで汚される。「こうなるであろう」ことを事前に想定しておけば、それは「想定内」で済むが、ラオスの山道のツーリングにはくれぐれも「一張羅の服」などで行ってはいけない。ラオスに一張羅の服で行く人はいないだろうけれど。

 ターケークの町を出て数時間後、日が傾いた頃にコンロー洞窟の近隣の町に辿り着いた。ラオスの山中には「街灯」はほとんど無い。小さなスクーターのライトを頼りに国道ならぬ酷道を走るのは、心許ない。いくつか宿のある「町」で投宿することにする。

 

 宿の近くのレストランには、ラオス語と英語併記の割としっかりしたメニューがあったが、真ん中あたりに「7Fried mix Insects(昆虫のフライの混ぜ合わせ)」とメニューにあるのが、ラオスならではであろうか。

 

 「ほう、これは気が利いている」と、ビア・ラオ(ラオス・ビール)のツマミに注文、というわけにはいかなかったが。

 

 

 

次回、コンロー洞窟。