タイ王国の7-11とほぼセットの動物

 

 

 タイ王国のコンビニエンス・ストア業界の王者は、日本と同じくセブン-イレブンである。

 

 タイ王国のセブン-イレブンはCPグループが米国セブン-イレブンの指導のもと、1988年に創業し、翌1989年、第1号店をなんと「大人と子供のワンダーランド」である「パッポン通り」にオープンしたという。まずはパッポンからというあたり、やはり時々はアメージング・タイランドだ。確かに夜になっても人通りの多い場所ではあるが、逆に日中の人口は少ない。

 20193月末の時点で、タイ王国には日本の20904店舗に次いで多い11299店舗を数えるようだ。そして、タイ王国の中央エリアに約6割ものストアがドミナント出店している。「ドミナント出店」とは、ある地域に集中的に店舗を出店し、商品配送車の物流効率を向上させ、各店舗における物流コストを下げる施策のことだ。

 

 タイ王国、特に首都バンコクにおいては、いたるところにセブン-イレブンがある。とあるセブン-イレブンのすぐ向かい側にセブン-イレブンがあったり、同じ通りの同じ側に2-3店舗あけてセブン-イレブンがあったりといった具合に、「どんだけドミナントやねんっ!」と関西人でもないのに関西弁でツッコミを入れたくなるほどだ。

 

 また、タイ王国のセブン-イレブンには、他の国ではあまり見かけない光景が見られる。それは、「セブン-イレブンとセットで野良犬がいる確率がとても高い」ということ。最初からセブン-イレブンの備品として設置されているのではないかと思うほどだ。

 

 常夏のタイでは、外気は犬にとっても暑く、少しでも涼しい場所でやり過ごそうとする野良犬たちが、セブン-イレブンの入り口で自動ドアの開閉時に漏れてくるエア・コンの冷風にあたっている姿をよく目にする。

 

 タイの人々は野良犬に対しても非常に寛容な人々が多く、どれだけ野良犬が邪魔でも、静かに犬を避けてセブン-イレブンを利用している。また、セブン-イレブンの店員たちも野良犬たちに対して大らかに接するスタッフが多く、野良犬が店の目の前にいても、 そのまま放置している。

 

 時には、野良犬がセブン-イレブンの店内に入っている光景も目にするが、笑ってやり過ごしている辺りにタイの人々の懐の深さ、仏教徒の生物に対する思い遣りの心、および出鱈目さを感じることができる。

 

 タイ王国は食用犬の輸出国としてもよく知られている通り、一方で犬を食べることを助長しながら、また一方で犬を可愛がるといった具合に、ここでもジグザグなタイ人の思考回路を垣間見ることができるといえよう。

 

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 多くの場合、セブン-イレブンの前にいる野良犬は、何か病気を持っているように汚れているので、どんなに犬が好きな人でも、なるべく触らないようにしておいた方が身の為だ。ソーセージのように丸々と太った野良犬たちは、愛嬌もあって可愛いが、直接触ったりするのはなるべく避けたほうが良いだろう。

 

 パタヤのジョムティエン・ビーチの目の前にあるセブン–イレブンの前には、可愛がられている気の良い野良犬と、その野良犬のご飯をかすめ喰いする野良猫がいた。

気をつけていないと、犬を踏みそうになる。

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