バンコクのモフモフ・スポット

その発祥の起源を台湾に持つという「キャット・カフェ」。台湾にあった「猫の多いカフェ」を日本で発展させ、それがいつの間にか世界各地に飛び火し、いろいろな国、さまざまな都市でキャット・カフェが運営されるようになってきた。

 

そう微笑まない国になったタイ王国の首都バンコクにも、あの「モフモフの生物たち」に癒されたい人が集うカフェとして、キャット・カフェやドッグ・カフェ、犬種を限定したハスキー・カフェなどがある。

 

バンコクの中心地であるサイアム地区の少し北側、レストランやバーなどが並ぶココ・ウォークの一角に、モフモフが好きな人たちが訪れるキャタデー・カフェはあった。先日、ココ・ウォークで食事をした後、飲み屋の並びを冷やかしで歩き、宿へと戻ろうかなという直前に、たまたま見つけたのがここであった。

閉店30分前に入店し、店員たちが帰路につきたくて少しソワソワしている感じがしつつも、前から来店していたお客たちは「モフモフさんたち」と名残惜しそうにして過ごしていた。しかし、とうの猫たちは「癒し部隊」としての1日の仕事を終え、「もう人間たち帰ったら?眠いし。」という感じのオーラを醸し出していた。

 

 

オーナーに聞いたところ、このカフェには45匹もの猫が所属しているという。お店に「出勤」しているのは常時30匹ほど。店内にはタイ王国では珍しい種類の品種の猫たちが所狭しと寛いでいる。しかし、タイ王国の固有種であるシャム猫(サイアミーズ・キャット)はいない。その辺の猫チョイスはちょっと不思議なところであった。

 

タイ王国なのにシャム猫がいないのだ。オーナー曰く、「シャム猫に会いたかったら、マエクロンの方にシャム猫の保護センターがあるよ」と言っていたが、希少種になりつつあるとはいえ、タイ王国ならその辺の野良猫にも、シャム猫はいるのであるが。おそらく外来種がオーナーの好みなのであろう。

 

猫と「束の間の戯れ」の時間を得るために、人々は多めにチャージされたドリンクやフードなどにお金を払う。「なんだかキャバクラやパブと変わらないシステムだな」と心のどこかに冷めた部分があるので、心底楽しめたとは言えない。やはり自然な猫との触れ合いが一番ではある。それでも、家庭の事情などでペットが飼えない家も少なくない。「疑似恋愛」ならぬ「擬似飼育」の時間を持つために、癒しの時間に魅了された人々は何度も足を運ぶのであろう。

 

毎日渋滞の中を通勤通学するバンコキアン。疲れていないわけはない。「モフモフの癒し部隊」の束の間の慰めを必要とする人は少なくない。

モフモフさんたち、元気かな。

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