帰ってきた、MBKムエタイ・ナイト!

 

※2019年の雨季になり、MBKムエタイ・ナイトが帰ってきました!

 

 

 「世界最強の立ち技格闘技」との呼び声も高いムエタイであるが、タイ王国の首都バンコクではこの試合を無料で観戦する方法がある。

 

 

 バンコクの中でも最も栄えた繁華街であるサイアム。BTSのナショナル・スタジアム駅を降りたところにあるショッピング・モールとオフィスタワーの複合施設であるMBK(マーブンクロック)の東急デパート玄関口にて、毎週水曜日の夜にタイ・ボクシングであるムエタイの試合が行われているのだ。

 

 

(※開催日程や時間は要確認)

 

 この水曜日のムエタイ・ナイト、2年ほど開催されていない時期もあったが、2019年の雨季になって、なんと復活を遂げた。サイアム・エリアはBTSのナショナル・スタジアム駅からサイアム・センターまでの遊歩道で結ばれたが、その遊歩道のMBKの軒下で開催されるようになったのである。これなら雨の日でも中止になることがない。素晴らしい。

 

 通常、ここで行われる試合は6組程のマッチであり、第一組から最終組にかけて、少しずつ体格の大きな選手たちが対戦する流れになっている。一組の試合は3ラウンド制であり、3ラウンドでも決着がつかない場合は判定となる。試合のアナウンスはノリノリの英語とタイ語のバイリンガルであり、タイ語を理解しない人にとっても、状況が分かりやすいように配慮されている。

  

 

 BGMには笛、太鼓、シンバルなどタイ楽器で陽気な音楽が奏でられ、場の雰囲気を盛り上げる。あの独特の音色が、タイの蒸し暑い夜の熱気に絡みつき、見事なハーモニーを織り成す。

 

 MBKムエタイ・マッチの面白いところは、外国籍の選手がよく出場しているということだろう。これまでに日本、アメリカ、ロシア、フランス、アフリカ諸国など多くの国の選手が出場している。また、女性選手によるムエタイの試合もよく混ざっているので、こちらも面白い。男性顔負けの、ものすごく強い選手もいる。

 

 

 

 ムエタイ選手たちは日々の鍛錬の成果で、よく絞り込まれた身体をしている。それでも、ショッピング・モールの外で夕闇の中とはいえ、バンコクの空気は蒸し暑い。この中で3ラウンドも戦えば、相当量の汗をかくことになるのだが、試合中に打撃がクリーン・ヒットしたりすると、選手の身体からリングの外にまで汗や身体にかけられた水がほとばしる。

 

 選手たちは試合が終わると、友好的に対戦相手とも接しており、試合前後のマナーもすこぶる良い。試合の後には観客と記念撮影にも気軽に応じてくれる選手がほとんどである。ムエタイという格闘技を通して礼節を学んでいるのか、これは他のショー・ビジネス、特に大戦前の罵り合いなどを見世物としているボクシングなどは、見習うべきではないかと思う。

 

 

 チケットを売るため、視聴率を上げるためとはいえ、毎回礼節を欠く言動をしている選手が少なからずいると、長期的にはそのプロ・スポーツの品格を大きく損なうであろうから。

 よりローカル感の高いムエタイの会場では、ムエタイで賭けをしている現地のおっさんたちが、歓声・嬌声・怒声・罵声など喉を枯らして叫んでいるのも面白い。彼らにとってなけなしの金をかけた賭けムエタイ。若い出場選手は、貧しい家の出身の子供達が多いのだそうだ。

 

 

 

 

MBKといえば、水曜夜のムエタイ・ナイト。

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