タイ王国:「バンコク都市メトロ網」がややまともに

 

タイ王国の公共工事が、予定の工期を大幅に遅れることはつとに有名である。それに倣ってか、民間の大型プロジェクトも冗談のように遅れる。「ASEANで最も高いビルを2019年までに建てる!」と記者会見までしておきながら、2020年になっても全くその姿が見られない「グランド・ラマナイン事業」など、枚挙にいとまがない。さすがタイ王国は「(すっかり微笑まなくなった)微笑みの国」ではなく、「お笑いの国」である。

 

しかし、2019年度末、各地で「渋滞を引き起こしていただけのメトロ網の工事」にようやく進展があり、BTSMRTAirportLinkといった地下鉄やモノレール路線が「以前と比べると、かなりまとも」な路線図となってきた。以下がその2019年末現在の路線図である。

 

どうだろう、大阪と同程度の人口があるタイ王国の首都バンコクながら、かつての貧弱な路線図より、ずっと発展したきがするのではないだろうか。ここ一年二年の間に、北西のパープル線が開通し、チャオプラヤー川の西側で連日渋滞を引き起こしていたBTSの延長区画も(長い遅れをもって)無事に竣工、なんとバンコク中心部に「メトロの輪」が出来上がったのである。(せっかくのメトロの輪なのに、乗り換えしないといけないのはひとまず置いておこう)

 

 

これで東南アジアにおいては、シンガポール、マレーシアについで、「そこそこ立派な感じ」の都市メトロ網をバンコクも持つに至ったと言える。

 

 

あとはバンスー地区にゆっくりと造っている鉄道ターミナルが出来上がり、ドンムアン空港と市内とを結ぶ(なぜか10年ぐらいずっと造っている)メトロ網がつながると、「かなり立派な感じ」になってくるだろう。

 

そして、「壮大な計画をして、記者会見で近年中のプランとして発表するのが好きなタイ人」らしく、さらに壮大な「バンコク都市メトロ網の計画」が以下のようなものであるという。

 

バンコクの建設・遅延・頓挫の歴史を知っている人からすると、「来世紀の話だろう」と言われるような青写真であるが、案外あと20年から30年ぐらいでこの街のメトロ網の風景もガラッと変わるのかもしれない。

 

 

ただし、その頃には、温暖化による水位の上昇などによって、インドネシアのジャカルタよろしく、バンコクも水の底にかなり浸かっているという予測もあるとかないとか。それもまた、「お笑いの国」らしくて良いのかもしれないけれど。

あとは決済手段の連結だね。

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