「お笑いの国」 タイ王国のジグザグ事例:Big C

 

 以前、タイ人のメンタリティが「ジグザグ」であることを書いたことがある。

 

 道行く車やバイクを見ていても、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと蛇行運転している車両が多い。渋滞などの時には、少しでも空いている隙間に突進していく車やバイク、場合によっては公共バスなども目にする。ほんの少しの隙間でも、ジグザグに移動することによって、なんとか気分的に「進んでいる」と思いたいようだ。

 

 正味のところ、そうしたジグザグ走行は危ないし、より多くの渋滞を引き起こすことになりかねない。また、車線変更の前にほとんどウィンカーを出さない車両も多く、ウィンカーを出しても逆の方向に曲がる車両も少なく無いので、危険極まりない。さらに、蛇行したところでほとんど目的地への到達時間は変わらないので、泰然自若として頻繁にレーンを変えないでほしいと諸外国から来た人々は思うものである。

 

 先日、久々にタイにいた。海沿いの街でリラックスするために、バンコクからやや南の街へと向かう道すがら、沿道のガス・ステーションに立ち寄った。タイ王国では「ジグザグな店名」で有名なスーパーの「Big C」が、そのガス・ステーションには併設されていた。

 

 その名もmini Big C

 

 「Big C」とは、タイ王国の比較的安売りが多いスーパー・チェーンである。「Big C」とは「大きなC」ということだろうか。

 

 このガス・ステーションにあった店名は「mini Big C」。もう「mini」なんだか「Big」なんだか、よく分からない。

 

 他にも「Big C Jumbo」「Big C Megastore」など、大きさを特に誇示する店名もあるが、それらはまだ「Big」の延長線上にあるので良いとしよう。しかし、「mini Big C」となると、話がまたややこしい上に「ジグザグ」となる。大きいのだか小さいのだか、どうにも釈然としないのだ。仮に「巨人」という名のスーパーがあったとして、「小さな巨人」という名のチェーン店があるようなものである。「どっちやねん!」という話だ。つまるところ、「小さい」のだろうけれど。

 

 他にも、タイ王国には「ジグザグ」な事例がいくつも目撃される。そうした折に、「あー、またジグザグがきたな」と軽く受け止められる人は、タイ王国に向いている。「そんなの変だよ、許せない」という気質の人は、タイ王国のジグザグ気質に馴染むのに、やや苦労するかもしれない。

ジグザグは続くよ、どこまでも。

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