これまでASEAN諸国の10ヶ国の内、ブルネイを除いた9ヶ国には訪れたことがある。それらの国々では共通して、「クロックスの靴が、かなり使い勝手が良い」という結論に達した。
まず、アジアの中ですら経済的に独走するシンガポールでは、そこら中でクロックスを目にするし、次に位置するマレーシアでもこのラバー・サンダル靴の愛用者は多い。


一人当たりGDPでマレーシアの下に位置づけるタイ・インドネシア・フィリピンでもそれぞれの気候にあった楽チンな靴としてはクロックスの出番は多い。現地人の足にも普通に馴染んでいる。
クロックスはビーチ・サンダルよりも通常の歩行も難なくこなし、プールや海辺に泳ぎに行くのにもそのまま行けるという利便性も高い。さらには、シャワー・ブースで簡単に洗えてしまうという全天候対応なのだ。しかも、クロックスのラバーは耐久性も高く、ビーチ・サンダルなどとは異なり、なかなか壊れることがない。ビーチ・サンダルを長時間履いていて鼻緒の部分が抜けてしまったという経験がある人も少なくないだろう。
「あまりフォーマルな場面には向いていないクロックス」という先入観もあるが、旅人にとってありがたいことに、次第にフォーマルな形状のクロックスも増えてきているようだ。
例えば、こういった具合に、
これなど、もうクロックスなのかどうか、一眼ではよくわからない。
流行りすたりはあるけれど。
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